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入院100日目

 本当にこのまま退院でいいのかな。まだまだうつのままだけど、でもこれ以上入院してても変わらないよね。ストレスケアというより、新しい集団生活となっている病棟。家に引きこもっていた方が楽だ。

 いまだに時々、少し悲しい事があっただけで泣く。相変わらず感情が不安定なのかもしれない。でも自責については前より少なくなったのかなとも思う。

 明日退院でいいのかな。大丈夫なのかな。一人であの暗い部屋でボーっとする生活でいいのかな。今日は天気が悪いから、下向きのことばかり思う。
 退院を急いで望んだのは私だけれど、まだうつは全然治っていない。これから薬の効果が出るのと、認知療法の効果が出るのと、信じて待っていていいのかな。
 主治医と話していて、不安で涙が出てきた。

 私のことだから「退院したからには!」とか思ってしまいそう。ダラダラゴロゴロしていていいのかな。最近、午前中眠かったり、少し何かすると疲れたりして、自信がなくなってきている。

 本当に明日退院でいいのかな。

(2009/3/8転記)
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入院98日目

 認知療法9回目。最終回。
 他の患者さんに、親との接しかたについて、『主導権は自分が握るんだよ!』と励まされた。そうか、私はいつも受身でビクビクしていたのか、と初めて気づく。

(2009/3/8転記)
入院97日目

 主治医と面談。『調子が上がってきていても、まだ波はあるだろうから、調子の悪い日は悪いで寝てていいんですよ。』と言われ、楽になる。『本当に当初の目標にだいぶ近づいてきましたね。』と言われて、少し泣きそうになった。この涙はなんだろう?

 昔の日記を読み返してみる。”死にたい”とか”パニック”とか書いてあるのが不思議な感じ。今は精神的に穏やかになっているかもしれない。

(2009/3/8転記)
入院93日目

 ずっと夢を見ていて疲れた。外は雨。めまいがする。部屋でテレビを見ながらゴロゴロしていた。体操も散歩もパス。吐き気もする。
 窓の外を見たら、雨が雪に変わっていた。一人静かに雪と桜の木を観た。

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 認知行動療法8回目。
 退院後に取り組みたい課題は?というテーマで、”問題解決シート”を作成した。
 私は、家の大掃除をしたいと思った。他の人の意見を取り入れて、『退院した次の晴れた週末に、掃除グッズや掃除の本を買って、夫にお茶や食事の用意をしてもらいながら、大掃除をする。』という解決策ができた。

(2009/3/8転記)
入院89日目

 認知行動療法7回目。
 私は、ひとつの情報で全てを推量してしまう”レッテル貼り”という思考パターンが多いことがわかってきた。それを踏まえて考え直すくせが少しずつ付いてきたかもしれない。日常生活の中でも、ふと『あ、またレッテル貼りしてる!』と思うことが出てきた。
 やっぱり認知療法・・・やって良かったのかなと思えてきた。

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 デイルームで、他の患者さんと退院の話をしていたとき、突然母の事を思い出して憂鬱になる。すっかり元気になったと思われて、誘われたら面倒だな。かと言って退院の事を言わないのも、後で怒られそうだ。いつも最悪のリアクションを考えてしまうのだ。

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 夫に、認知療法の最終回の日程が決まったので、その後退院したいとメールを送ったら、『退院はゆっくり話してから決めようね。』と返事が来た。私は信用されていないのか、本当に迷惑なんだなあと思って悲しくなった。

(2009/3/8転記)
入院86日目

 認知行動療法6回目。
 「自動思考の傾向を知ろう」が面白かった。自動思考の12パターンが例としてあげられていた。

  1. フィルタリング・・・ごく一部のことだけを見てすべてを判断してしまう。
  2. 白黒思考・・・全てを白か黒かに分けて、中間の考え方をしない。
  3. レッテル貼り・・・ひとつの情報で全てを推量してしまう。
  4. 読心術・・・相手の気持ちを勝手に読んでそうだと決め付ける。
  5. 最悪の事態だけを考える・・・全ての出来事の結論を最悪の事態と結びつける
  6. 自分のせいにする・・・自分が悪いのだ、自分のせいだと抱え込む
  7. 肯定的側面の否定・・・自分の肯定的側面を否定してしまう
  8. 感情的な決め付け・・・自分の気持ちや信念を根拠に事実判断をしてしまう
  9. すべき思考・・・「~しなければならない」と必要以上に自分に負荷をかける
  10. 過大評価、過小評価・・・自分の欠点や失敗、関心のあることは拡大して捉える
  11. 過度の一般化・・・あまりに大雑把で否定的な結論を出してしまう
  12. 相手が変われば事態はよくなる・・・相手が悪いから全てうまくいかない

私はこの12パターンすべてに当てはまっている。暗い気持ちになってしまったが、他の患者さん達は、「あてはまってて嬉しい~」などと笑いながら話していて、違和感を感じた。

(2009/3/8転記)