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虫歯
2007.11.26 Mon 18:11 | 歯科矯正 | 心と身体
 虫歯ができた。
 歯列矯正をすると、歯を無理やり移動させる事もあり、どうしても歯グキが下がる。これは矯正治療中におこりうる『歯肉退縮』といい、最初に説明されていた。その結果、冷たいものが「痛っ!」とシミる『知覚過敏』になってしまったが、まあこれぐらいはシュミテクトで治るのよしとしよう。
 しかしそれとは別に、歯磨きの時だけ歯ブラシの刺激で「痛っ!」と刺激を受ける歯がでてきてしまった。この歯は10年前ぐらいに治療した歯であったのだが。先日、矯正歯科の先生に相談したら、やはりどうやら虫歯らしい。昔治療した部分よりも歯根がだいぶ表にでてしまい、その部分に黒い横線ができていた。先生によれば「これは、だいぶ大きいかもしれませんね。」との事。

 私は、普通の歯科に通うことになった。矯正歯科の先生に、近所のいい歯科を紹介していただき、今日行ってきた。
 すると、ここも、ここも、と他にも2箇所虫歯を指摘されてしまった。その1つは、中学生ぐらいの時に治療した歯だ。レントゲンを見ると黒く影ができていてすごく怪しいのだという。言われてみれば、埋めてある部分の横が何となくうっすら黒ずんでいる。全く痛くないのだが治療したほうがいいのだろうか。一生懸命磨いているのになあ。
 虫歯の治療が終わるまで、矯正治療のチェックは一時お休みである。と言っても、今はもう保定期間なので、もともと4ヶ月に1回程度チェックに行くだけであり、特に支障はない。ただ、保定装置に合うように治療をしてもらう事だけは、虫歯治療の先生にお願いしている。

 あとショックな出来事があった。先日なくして作り直した¥13,600の保定用マウスピースが、私の部屋のいつもカバンを置いてる場所の床の隅っこから、埃まみれで出てきた。嬉しいような悲しいような。価値のわりに使い道がなくて、はげしく微妙な発見物だった。

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無駄な運動
2007.11.26 Mon 08:53 | エッセイ | 小説・文学
 私は外に出て歩いたりできないので、家の中で毎日15分「ジョーバ」に乗っている。そしていつも疑問に思っている。自分では手を汚さない殺生を重ねてお腹いっぱい食事をし、ロクに動かないのでブクブク太り、電動フィットネス器具を使って運動をする。こんな生物、地球上で人間だけだ。特に私なんて、食欲もないのに餌のように食事を与えられ、無駄に電気を使っている感が否めない。 
 こんな私も一時期、フィットネスクラブにも通っていたが、運動するための運動に高いお金を払うというのも変な話だ、と屁理屈をこねて辞めてしまった。
 太って困るなら、食べなければいいんじゃないの?運動不足ならエレベーターもエスカレーターも自動車も電車も乗らなければいいんじゃないの?本当に人間は、自分達の事しか考えずに文明を発展させてきてしまった。

 ふと思ったのだが、フィットネスで無駄に汗を流して、どうせ痩せずに終わるぐらいなら、その運動を電力などの有益なエネルギーに変換できないものなのだろうか。例えば1億人の国民が一斉に自転車こぎを15分するだけで、その力を集めればある程度の発電ができるのではないだろうか。
 人間の食事のために失われた動物達の命を、無駄なメタボリックに変えてほしくないのだ。せめてこれ以上自然のバランスを壊さないように、地球を守るエネルギーに使って欲しい。

 そんな事を考えながら、今日も私はジョーバに乗る。人生は矛盾だらけだ。

最後の嘘
 最近、うつ状態がだいぶ和らいできたと思っていた。風邪を引いて寝込んでいて、その事に気をとられていたからか。風邪の症状が徐々に治るにつれて、家事も少しずつできるようになってきていた。

 でも・・・やはりどうしてもだめだ。どうしても自分を責めてしまう。嫌な事があっても、元々は自分が悪かったんだと思ってしまう。自分が受ける当然の報いだと思ってしまう。私のために何かしてもらうと、こんな私のために他人に負担を強いていると思ってしまう。申し訳なくて逃げたくなってしまう。
 その癖して、私は世間体を守るため自分に完璧を求めると同時に、他人にも完璧を求める気持ちが強いらしい。特に親しい間柄であるほどその傾向は強い。一見ほんわかした雰囲気の私のくせに、近づいた人はみんな私の本性を知れば嫌いになるのも当然だろう。

 もう新しい人間関係を作るのが怖い。期待にそえる自身がない。期待を裏切るのが怖い。実は昨日までプラグインに「この人と友達になる」という項目があって、こんな私に友達申請をしてくださった方がいた。なんだか友達を作るなんておこがましくて、拒否してしまった。理由などのメッセージを書く欄がなくて、いきなり拒否した形になってしまい、本当に申し訳なかった。そういう訳なので、友達申請のプラグインは削除した。

 最近、他人の考えていることがよくわからない。昔は、人の心が読めると自分で思うぐらいの洞察力で、だいたい誰が何を考えているのかわかったものだ。それが最近では、さっぱりわからない。私に何をして欲しいの?私は何をすればいいの?私に与えられた役割はなんなの?わからない事だらけでパニックになりそうだ。ただそこにいればいいと人は言うが、ただいるだけの辛さってわかる?これも私が報いる当然の罰なのか。

 もう腫れ物にさわるようにしなくていいよ。本当の事を言っていいよ。むしろ嘘でもいいから厳しい言葉で責めて欲しい。その方がまだマシかもしれない。そしてそのまま打ちのめされて、今の私なんていなくなってしまえばいい。トドメを刺してください。

最後の嘘 Music & Lylic by 松任谷由実

朝陽が差し込むアパートに 暮らしだしたのは いつの日か
はずしたフレームの跡の壁の白さ 想い出が遠いこと教えてる
上手に後悔するために 二人はひたすら黙り込む
ゆうべ散らかしたテーブルはそのままに 愛だけが流れ去り今日は続く

Tell a lie 最後だけ本当の嘘をついてよ きみが嫌いになったって
Tell a lie 一度だけ心から嘘をついてよ すぐに忘れてしまうって


星のラブレター
2007.11.26 Mon 00:07 | 思い出の音楽 | 音楽
 むかーしむかーし、私は遠距離恋愛をしていた。最初は普通の同級生で毎日一緒に過ごしていたのに、就職を機に突然、遠距離恋愛になってしまったのだった。彼は筆不精で、メールもあまりくれなかった。
 私が「手紙がほしい」と頼んだら、一回だけ手紙をくれた。会社の名前が入ったレポート用紙に茶封筒という全く色気のない手紙だったが、私は嬉しくて嬉しくて何度も読み直した。その中に「今度また会いに行くよ。」と書いてあった。そして「・・・と書いていたらBOOMの『星のラブレター』って曲を思い出した。」と続いていた。彼はバンドをやっていたのでそんな例えを出してきたのだろうが、私はその曲を知らなかった。
 二人が会うのは1ヶ月に1回ぐらいだった。次に会った時に私が「それってどんな曲?」と聞いたら、彼はワンコーラス歌ってくれた。だがいかんせん、彼は音痴である。バンドをやっていると言ってもドラマーだったのだ。結局よくわからなかったが、素敵なラブソングであることは解った。
 でも最近改めてフルコーラスを聴いて知った。これ最後には別れちゃうんだね・・・・



 距離に負けたのかな。近くにいても同じ結果だったのかな。彼の、私に会いに来てくれる気持ちが弱くなって、私ばかりが彼に会いにいくようになって、結局その恋は終わった。
 今でもこの曲を聴くと、甘くて苦い気持ちがよみがえってくる。でもあの時の気持ちは嘘ではなかったと信じたい。