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原因は誰のせい?
2008.04.11 Fri 17:53 | モノの見方、考え方。 | 心と身体
 ネト友が周囲の出来事を憂いて、自身のブログに

誰しも、なにか原因は人のせいにするのが楽なのかもしれない。

と書いた。私は確かにそういう人多いなと一緒に嘆くと同時に、『原因を自分のせいにするのが楽』な人もいるのではないかと思った。私もそうだし、その子もそう。

 そして『原因を人のせいにする』人と『原因を自分のせいにする』人の2種類しかいないとすると、後者がとても辛いのは目に見えている。人からも責められ、自分からも責められ、どうすれば許してもらえるのかわからなくなる。2種類しかいないと書くと、また極論といわれるかもしれないが、場面場面でそういう分類が出てくる事は多いだろう。

 なんで私たち、そういう考え方になってしまうんだろうね。他人の事なら冷静に見られるのに、自分自身のこととなると判断が鈍る。いっそのこと全部自分が罪をかぶってしまえと、無意識のうちに思う。だって他人を責めるより、自分自身を責めたほうがはるかに楽だと思ってしまうから。簡単に事態が収まると思ってしまうから。

 でもね、楽なんだったらそれでいいじゃない?って言わないで欲しい。本当は、それから一人でとっても寂しくて苦しくて、ワンワン泣いているんだ。誰かが「ごめんね。」って迎えに来てくれるのを待ってるんだ。泣き疲れて眠るまで、ずっと。

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がんに負けない
2008.04.11 Fri 13:08 | ドキュメンタリー | テレビ・ラジオ
 昨日のクローズアップ現代で、ガンを克服したスケーター井上怜奈さんと彼女に励まされた人たちの話、『がんに負けない・あきらめない』をやっていた。

theproposal.jpg 私は以前ブログに書いただろうか?井上さんは今年1月、ペアを組んでいるジョン・ボルドウィンさんに、演技終了後の氷上でひざまづきながらプロポーズされたという、感動的なエピソードを持っている。

”I told her she’s the person I want to spend the rest of my life with, how much respect I have for her and that everything I’ve accomplished in my career and on the ice is because of her.”
僕は彼女に言いました。残りの人生は君と一緒に過ごしていきたいと。いかに彼女を尊敬しているかと。そして僕がここまでこれたのは全て君のおかげだと。


私は当時、そのニュースにも驚いたが、彼女が20歳でのときに父親を肺がんで亡くし、その翌年21歳の若さで自らも肺がんと診断され、それを克服したアスリートであるという事に衝撃をうけた。

 そして今、自分の夢や結婚など、何一つあきらめることはないことを身をもって示し続けている井上さんの姿に、特に30代40代の働き盛りでガンにかかっている人々が、共感し、大きな励ましを受けているという。
 私はガンではないが、『心の癌』といわれるうつ病から抜け出せないでいる。なにか克服するヒントが欲しいと、番組を食い入るように見た。

 中でも、『井上さんに元気な自分を思い出させてもらった』という39歳の女性が印象に残った。その人は、2年前に卵巣がんとなり、2度の手術で卵巣や子宮などを摘出し、今は夫と4羽のウサギと暮らしている。
 かつて彼女は、天職のように感じる”歯科衛生士”という仕事をもっていたそうだ。だが、体調は戻っても、以前と同じように働く気持ちが持てないと言う。

患者さんの方が今の私より健康なんですよね。うらやましいんですよね。ちょっと恥ずかしいんですけれども、嫉妬しちゃうのかな。

すごくわかる。私も街に出ると、お店の店員さんから掃除のおばちゃんにまで嫉妬をする。というか、何もできない自分が悲しくなって涙が出てしまう。だから外に出るのがいやになる。人前に出るのがいやになってしまう。

 だが、そうして家に引きこもりがちになった彼女を励ましてくれたのが、井上さんのビデオだったという。

病気をしてない人ができないことをしちゃうサバイバー。嬉しかったですね。もし知らなかったら寂しかったというか、死んじゃうのかなと思ったままだったかもしれない。

ここで「知らなかったら寂しかった」という表現が、すごく素敵だと思った。病人はみな孤独。理解者のない孤独感。行き場のない気持ちの孤独感。そんな『寂しさ』を全て吹き飛ばしてくれたのが、井上さんのエネルギーだったのだ。

 今では、彼女は少しずつ元気をつけており、「いずれ歯科衛生士に戻りたい。」とまで言えるいえるようになっていた。「もし復職したら、今までより、気持ちの深いところからサポートできるかなとは思う。」と言っていた。ずっと健康である人にはできないことが、自分にはできる。そういう考え方ができるって素晴らしいと、拍手を送りたい。
 彼女は少し伏し目がちに笑って言った。

だって仕事大好きでしたもん・・・


イライラで壊れそう
2008.04.11 Fri 12:09 | ネット依存症 | 心と身体
 ここ数日、はしゃいだり、イライラしたり、ふざけたり、怒ったり・・・、感情の起伏が激しくなってきた。もちろんネット上でのことだ。一人で孤独に耐えながら無表情に日々を淡々とすごしていた私が、”居場所”ができつつあると、こうもいろいろな感情を出すのかと、驚くばかりだ。

 しかも手に負えないことには、そういう感情のコントロールがうまくできていない。昨日の夜はオンラインゲームで、”空気を読まない行動”をする赤の他人にイライラして、嫌味とか注意とかいろいろチャットに振りまいてしまった。どうやら私は、友人が回りにいて支えてくれていると思うと、安心して正義をふりかざす癖があるらしい。だが結局、私が自分のイライラに耐えられなくなり、過呼吸ぎみになって倒れてしまった。

 私はなんとなく気づいている。私の事を理解してくれそうな人がいると、その人に『自分はこんなに頑張っている、そして本当は弱くてもろくて壊れそうだ。』というところを見せ付けたいのだろう。こういう行動はみんな、いわば”甘え”なのだろう。ごめんなさい。かえって空気をおかしくして本当にごめんなさい。「悪いことしてないんだから、ごめんなさいとか言うな!」と友人は言ってくれたが、やっぱりごめんなさいとしか言いようがない。

 家での今の生活もそうなんだと思う。もし私が本当に一人ぼっちだったら、生きていくお金もなかったら、こんなにゴロゴロして死にたいとか言ってないで、『なんとか生きていこう』と思うのではないだろうか。だれかが優しくしてくれるから、甘えているだけなのではないだろうか。

 夕方、再放送していたドラマ『アンフェア』の最終回を見て、泣いた。
 瑛太さん演じる”安藤”という男が言ったのだ。

「憎しみだけを・・・原動力にして生きていくのは・・・もう・・・疲れました。」

私がこれから長い間生きていくとしても、夢も希望もないわけで、そうすると、恨みや憎しみや嫉妬だけを原動力にするしかないのではないかな、と思うと辛すぎて涙が出てきたのだ。
 というか、既に私には会社や世の中への恨みだけしか生きる原動力がなくなっていて、そしてその事に疲れきっていて、だからこそ”安藤”のセリフに勝手に感情移入して涙があふれてきてしまったのかもしれない。
 そして、最終的に愛する人に殺された”安藤”の事を、なんて幸せなんだろうと心から思った。