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世界へのステップ
2008.05.09 Fri 10:29 | ドキュメンタリー | テレビ・ラジオ
  「ドキュメント にっぽんの現場」の『ビューティー・ガールズ ~東京表参道 世界へのステップ~』を見た。

 写真美のワールドカップといわれるミス・ユニバースで、いま日本女性が熱い視線を浴びている。 一昨年は知花くららが準ミスに、去年は森理世が世界一に輝いた。
 その陰には、日本代表ディレクター、イネス・リグロンの存在があった。パリ出身のイネスはファッション業界でキャリアを積んだ美のプロフェッショナル。ごく普通の日本の女の子たちを短期間で世界が認める美女へと磨きあげてきた。 イネスがめざすのは国際舞台で自分をきっちり伝えられる自立した女性。

(番組ホームページより)

 以前も記事にしたが、2008 ミス・ユニバース・ジャパンの最終選考に残った女性たちはみな、たぶん日本人から見たらそこまで美しいとは思えないような、”個性的”な顔立ちや表情をしている。

 厳しいイネスは言う。

 オリンピックに日本人を送るときには、誰を送りますか?一番すぐれた選手を送るでしょう?いい人だからと選ぶのではありません。
 私は強い子だけに集中したいんです。強い子しかいりません。

気の弱い私だったら、聞いただけで悲しくて泣いてしまいそうなコメントだ。

 でも思った。これは競技なんだ。彼女たちはアスリートなんだ。誰かから愛され、慕われるような心の美しさを養う事が目的ではない。『写真美』を競うためだけの競技なのだ。日本代表として出る女性も、日本人独特のつつましさなど捨てろと言われる。世界では、自分の考えを主張するたくましさが求められるからだ。

 そんな中、私は一人の女性が気になった。スタイルがよくエレガントなモデルの阿南佳那さん。イネスが最も期待をかけていた女性だが、彼女が人前でうまく自分を表現できないことが気がかりだった。その理由を探ろうとイネスが彼女を問いただすと、佳那さんは自分がモデルになったいきさつを語り始めた。

 母が勧めたんです。父は何も言いませんでした。私は13歳のときにモデルになって、九州の大分で暮らしながら、一人で東京に通って仕事をしました。とても嫌でした。

どうやら東京でモデルになることは、佳那さんの母親が果たせなかった夢であり、佳那さんは母親のかわりに夢をかなえるため、我慢してモデルを続けてきたようだった。典型的なアダルトチルドレンではないか。
 しかしイネスは、こういう彼女の態度にダメ出しをする。

 どうして?お母さんに聞いたことはないの?どうして聞こうと一度も思わなかったの?それがあなたの問題です。どうして?と聞くことをしない。
 会話するときには、相手が何を考えているか想像しなければなりません。そして自分から質問しなければならない。そうすることが必要なのです。
 何をするか人から言われるのを待つのはやめなさい。私は手助けはできるけど、決めるのはあなた自身よ。


 佳那さんは、最終選考会で堂々としたパフォーマンスを披露した。しかし、彼女の心は癒されているのだろうか。日本人には「相手を思いやる」という日本人の良さがあるのに、それを曲げてまで世界から評価される必要もない気がした。

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