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退院しました
2008.05.10 Sat 13:50 | フェレット | ペット
 フェレットのどんぐりちゃんが、肥大した脾臓の摘出手術から、無事に退院となった。おとといの昼に手術をしたばかりだというのに、なんという回復力!

 雨の中、朝一番に彼と車で迎えに行って、まずは元気な顔をみてホッと一安心した。

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さっそくおやつのバイトなんかも食べたりしていたので、いつも通りかなと思ったのだが、やはり体がだるいらしい。すぐに袋にもぐってしまった。そりゃそうだ。お腹を切って2日しかたっていないのだから。ちなみにお腹は、いくぶんホッソリした感じ。

 はやくクッククックと走り回る、いつものどんぐりちゃんに戻ってほしい。

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拝啓 十五の君へ
2008.05.10 Sat 07:51 | ドキュメンタリー | テレビ・ラジオ
 NHKでやっていた『拝啓 十五の君へ~アンジェラ・アキと中学生たち~』という番組を見た。

 いま、全国の中学校で歌われる曲がある。それは「手紙」。アンジェラ・アキさんが、合唱コンクールの課題曲として書き下ろした曲だ。この曲には、中学生を見守るアンジェラさんの気持ちがいっぱい詰まっている。

手紙 Music & Lilyc by アンジェラ・アキ

拝啓 この手紙読んでいるあなたは どこで何をしているんだろう
十五の僕には誰にも話せない 悩みの種があるのです
未来の自分に宛てて書く手紙なら きっと素直に打ち明けられるだろう

今 負けそうで 泣きそうで 消えてしまいそうな僕は
誰の言葉を信じ歩けばいいの?
ひとつしかないこの胸が 何度もばらばらに割れて
苦しい中で今を生きている 今を生きている

 アンジェラさんは、歌に青春をかける中学生を訪ね、悩みを聞き、温かく励ました。

 この先たぶん、中学生過ぎて高校生になって、この先いろんな事がある。心打たれてもう自分はダメだと思うときもあると思うの。ひとりぼっちだって思うときもあると思う。誰も自分のことを理解してくれないと思うときもあると思う。
 でも、そんなときは、みんなほんとに自分の中にある自分の中の声を信じて、前に歩いていってほしいと思う。で、どんな事があってもね、絶対大丈夫だから。時間は絶対に自分の問題を解決してくれるし、どんな辛いことがあっても支えあって生きていける仲間は絶対にいるから。そのことを忘れないで、がんばってほしいと思う。


 兵庫県立西宮市立甲陵中学校をたずねたアンジェラさんは、子供たちに『三学期の私へ』手紙を書いてみてくださいとお願いした。
 その中に、とても悲しい手紙があった。オペラ歌手を目指すカゲヤマさんの手紙。彼女は涙を流しながら、自分の手紙を朗読した。

三学期になった自分へ

 今の私の悩みは絶対に解決するような悩みではないけれど、話します。
 お父さんが障害者で、おばあちゃんも障害者で、お母さんはおばあちゃんの介護で疲れていて、私にいろんな事を頼んできます。でもそんな時に私は、「お父さんがもっと元気な人だったら・・・お父さんが障害者じゃなかったら・・」と思ってしまうんです。お父さんの病気はいま、どんどん悪い方向に向かっています。私にその病気は直せないし、その病気がよい方向へ向かうとは思えません。
 でも、私には一つだけ希望があります。それはいま、右半身麻痺で、左脳がもう動かないおばあちゃんが、少しずつよい方向に向かっていることです。一緒に歌を歌えるようになったし、私や家族が言ったことを繰り返して言えるようになりました。
 今、あなたの見ているおばあちゃんはもっとよくなっていますか?お父さんの不安や苛立ちは消えていますか?私はそうなっていることを、深く願っています。

私は、祖母の介護と父母の喧嘩の仲裁に明け暮れていた昔の自分に似ている彼女の手紙を聞いて、決して逃れられない状況での彼女の悲しみや無力感を思うと、共感しすぎて涙も出なかった。

 けれどもアンジェラさんは、涙をこぼしながらこう言った。

 ものすごい愛がある家庭なんだなって思った。愛がたくさんあるんだなと思った。こういう状況の中で生まれてきたってことは、また違った意味で深い愛を経験できるいい機会でもあると思う。で、それを一番カゲヤマさんが感じて、わかって、だからこうやって手紙をかけるんだと思う。そのパワーはすごいと思うよ。そうやって絶対思えるから、がんばってね。ありがとう。

きっとカゲヤマさんの家は、私が中学生の頃と同じだとすれば、みんなが縛られて、みんながイライラして、彼女にとっては本当に辛い場所なのだと思う。
 でもそこには愛があふれている、とアンジェラさんは言う。苦しくても一生懸命生きているその姿に、胸が打たれると言う。生きている実感がすると言う。それを自分でハッキリと認識したときに、カゲヤマさんは他人より大きな人間になっているのだろう、と私も思う。でも私は・・・果たして他人より何か得られものがあったのだろうか。いまだによくわからない。

 『手紙』の歌には、続きがある。二番の歌詞はこうだ。

拝啓 ありがとう 十五のあなたに 伝えたい事があるのです
自分とは何でどこへ向かうべきか 問い続ければ見えてくる
荒れた青春の海は厳しいけれど 明日の岸辺へと夢の舟よ進め

今 負けないで 泣かないで 消えてしまいそうな時は
自分の声を信じ歩けばいいの
大人の僕も傷ついて 眠れない夜はあるけど
苦くて甘い今を生きている 今を生きている

人生の全てに意味があるから 恐れずにあなたの夢を育てて
Keep on believeing・・・

負けそうで 泣きそうで 消えてしまいそうな僕は
誰の言葉を信じ歩けばいいの?
ああ 負けないで 泣かないで 消えてしまいそうな時は
自分の声を信じ歩けばいいの
いつの時代も悲しみを 避けては通れないけれど
笑顔を見せて 今を生きていこう 今を生きていこう

拝啓 この手紙読んでいるあなたが 幸せな事を願います

私も、いまさらではあるが、一年後の自分に手紙を書いてみようかなと思った。読めば読むほど悲しくなる手紙でなければいいが・・・。