fc2ブログ
届かぬ言葉
 昨日放送していた、とある感動もののテレビ番組を見た。不治の病でも負けずにがんばっている人の話で、それは本当にいい話だった。
 それは確かにそうなのだ。だがしかし、やはりこの手の民放の番組は、『こんな境遇にも負けずに頑張っている人がいるんだから、みなさんも頑張りましょう!』という創りが多くて、うつ病的思考の人間は見てはいけないと思った。

 私は、生きるヒントになればと、ナレーターが矢継ぎ早に言う”いい言葉”をメモしていたのだが

  • 自分の可能性を信じて
  • 生きる希望を失わなず
  • 持ち前の明るさと前向きさで
  • 何事にも感謝して前向きに生きていく
  • 毎日を明るく懸命に生きる
  • 命は決して生きることをあきらめない
  • 私には「今」がすべて
  • 明日への希望
  • 頑張ってこれたのはみんなの笑顔があったから
  • 一回も辛いと思ったことはない苦しいと思ったこともない
  • 障害をもちながらも頑張っているみんなの姿があったから私も頑張れた
  • 幸せ者だと思っている
  • 価値のある日々を送ってください

どうやったらこんな考え方ができるのだろう。お腹がいっぱいで泣きそうだ。

 これらの言葉は、日本語の文章としては理解できるものの、まったく感情の中心に届いてこない。むしろ逆に、今の自分の存在を意味のない無駄なものと思う。テレビに出ているような前向きなすばらしい人にこそ長生きしてもらった方が世の中のためだし、できることならば自分の命をあげたいと思う。
 これがまさに『うつ病』なのだろうか。

スポンサーサイト



笑顔をありがとう
2008.05.23 Fri 16:37 | ドキュメンタリー | テレビ・ラジオ
 昨日の「奇跡体験!アンビリーバボー」で見た、ある一匹の犬に心を強く動かされた。今いちばん会いたい地球上の生物No.1かもしれない。

 その犬の名前はウィリー。顔だけが白い模様の、黒チワワである。
 ウィリーは、ロサンゼルスの路上で保護されたとき、人間による虐待なのかそれとも交通事故なのか原因はわからなかったが、下半身に大怪我を負っていた。声帯も傷つけられていて鳴くこともできなかった。親切な人が動物病院に運んでくれたおかげで一命はとりとめたものの、脊髄損傷がひどく下半身が動かなくなってしまったウィリーは、そのまま引き取り手が現れなければ保健所に連れて行かれてしまう運命だった。

 そこで、獣医さんから里親を探して欲しいと頼まれたのが、犬の美容室を営むデボラ・ターナーさん。デボラさんは快く里親探しを引き受けたものの、忙しい仕事に追われてストレスがたまり、ささいなミスにもイライラして余計にストレスを溜めることの繰り返すような日々を送っていた。その上ウィリーの里親は見つかる気配もなく、仕方なく手のかかるウィリーの世話をしていたデボラさんのストレスはピークに達してしまった。
 ところがそんなある日、相変わらずイライラしているデボラさんのところへ、ベッドに寝かせていたはずのウィリーが前足だけでヨチヨチとやって来たのだった。つぶらな瞳でデボラさんを見上げるウィリー。

なぜこんなに大きな障害を負いながらも、前向きに生きていられるのか。

デボラさんはハッとしたと言う。

 ウィリーの顔は、目の上に白毛と黒毛の境目があって、ちょうど笑っている眉毛があるかのようにも見える愛嬌のある顔だ。ウィリーはいつも、「生きていることは楽しい」と”笑顔”を振りまいているようにさえ見えた。デボラさんはいつしか、ウィリーを見ていたら自分の抱えている悩みやストレスも乗り越えられると思えるようになっていた自分に気づき、自らウィリーの飼い主になることを決めた。

 かわいい”笑顔”のウィリーは、次第にデボラさんの店でも人気者になっていった。噂が噂を呼び、ウィリーの話は絵本となり(『走れ!ウィリー』)、それをきっかけにマスコミからの取材も殺到するようになった。すると、病院や福祉施設から『ぜひ訪問して勇気付けてほしい』という依頼がウィリーに舞い込むようになってきた。
 最初はデボラさんも、ウィリーがその不幸な生い立ちから、人間不信になっていることを心配した。だがそんな心配は取り越し苦労だった。ウィリーは誰に対しても顔をペロペロとなめて親愛の情を示し、”笑顔”をふりまき、人々の心に暖かい風を送り込んだ。

willy.jpg 障害を持つ犬として初めてセラピードッグに認定されたウィリー。2004年に来日したときには、老人養護施設などを訪問し、ウィリーをその手に抱いた人たちがみな一様に喜びの涙を流していた。デボラさんは言う。

生きていることは素晴らしいというシンプルな喜びを、ウィリーは私たち人間に教えてくれたのです。



 私はためしに、我が家の”愛いたち”を腕に抱いてみたが、顔をなめてくれるどころか、「イヤァー」と両手で頬を突っぱねれらてしまった。うちの仔はセラピーいたちにはなれそうもない。



ウィリー 笑顔をありがとう(『奇跡体験!アンビリーバボー』ホームページより)