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犯行予告という悲鳴
2008.06.09 Mon 18:54 | 心のつぶやき | 心と身体
 昨日は寝ていたり買い物に行ったりしていて、テレビを見ることもなかった。『秋葉原通り魔事件』を知ったのは、夜の事だった。

 もちろん、犯人の加藤智大容疑者(25)の無差別テロのようなやり方は言語道断。許すべきことではない。だが、今日になって存在が明らかになった、「秋葉原で人を殺します」というタイトルで時々刻々と書き込まれた携帯電話サイトの内容を知って、私はこの犯人の孤独な心をとても辛く思った。

06:00 俺が騙されてるんじゃない 俺が騙してるのか
06:02 いい人を演じるのには慣れてる みんな簡単に騙される
06:03 大人には評判の良い子だった 大人には
06:03 友達は、できないよね
06:04 ほんの数人、こんな俺に長いことつきあってくれてた奴らがいる
06:05 全員一斉送信でメールをくれる そのメンバーの中にまだ入っていることが、少し嬉しかった

家を出る前にそんなつぶやきを一人延々と書き込んでいたという犯人。いったい誰に向かって書いていたのか。犯行を誇示するという見方もあるかもしれない。けれども、本当はどこかで誰かに止めて欲しかったのではないかと思ったりする。
 誰かが聞いてくれていたら・・・。誰でもいいから「どうしたの?」「何かあった?」と聞いてくれる人が一人でもいたら・・・。私はそのサイトを自分が見なかったことが悔しい。
 

06:10 使う予定の道路が封鎖中とか やっぱり、全てが俺の邪魔

などとうまくいかない自分の人生に恨み言を言いつつも

09:41 晴れればいいな

と天気に願いを託したりしているのが、とても虚しく

11:17 こっちは晴れてるね
11:45 秋葉原ついた
11:45 今日は歩行者天国の日だよね?
12:10 時間です

最後まで誰かに語りかけ口調なのが、そして誰もそれに答えていないのが、とても悲しい。

 私はふと思う。今までネットで知り合った友人たちには、ひどく孤独だったり、精神的に不安定だったり、家に引きこもっていたり、そんな友達が数多くいる。そういう人たちは、私も含めて、やはり現実社会でのコミュニケーションがうまくいっていない場合が多い。
 そして最近とても大切に思う、”話を聞いてあげる事”の重要さ。問題解決なんてできなくてもいい。それよりも、自分を理解してくれようとする人がいれば、自分の存在を気にかけていてくれる人がいれば、それだけで救われる事がある。

 さらに私は思う。今まで私は、そんな友人たちに声だけかけて、片足だけつっこんで、少し元気そうになったら放り出してしまっているのが現実である。あの彼は今どうしているだろう?あの彼女は今どうしているだろう?もしかしたら犯罪に手を染めようとしていないだろうか。自傷行為をしようとしていないだろうか。
 やっぱり私は自分一人ではなにもできない。私は無力だ。偽善者だ。



【秋葉原通り魔事件】「捕まるのが一番しょぼい」…携帯サイト書き込み全文(イザ!)
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ジャンプ
2008.06.09 Mon 07:19 | フェレット | ペット
 一眼レフはシャッタースピードが速い。
 たぶん語弊があるのだと思うが、あながち間違ってもいないと思う。

SIMG_0347.jpg 上から糸で垂らした鈴つきのオモチャを、どうにか取ろうと何度も何度もジャンプを繰り返すフェレットのどんぐりちゃん。普段の遊びでよく見る光景なのだが、カメラに収めてみるとこれはひどい。その必死な形相に、手の形に、大笑いしてしまった。
 笑ってはいけない。彼は本当に、一瞬一瞬が真剣なのだ。