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過去を打ち明けたい
2008.06.15 Sun 11:37 | NHK教育 | テレビ・ラジオ
 昨夜の「一期一会 キミにききたい!」は、『過去を打ち明けたい話』だった。私はこのテーマを、身につまされながら見た。

 高校2年生の山下満璃奈さん(17)は、携帯のブログを2つもっていた。1つは、日々の出来事を友達に読んでもらうブログ。もう1つは、友達には言えない悩みをつづる、誰にも教えていない秘密のブログ。
 満璃奈さんは言う。

1つに統一できたらなーって・・・

満璃奈さんは、中学1年のときクラスメイトからいじめを受けて不登校になってしまい、その辛い経験や高校入学が1年遅れている事を、友達に言えずに隠していたのだ。

拒絶されるのが怖くて。それを話したことによって今まで積み上げてきた関係が一気に崩れちゃうんじゃないかなって・・・。

 私はこの言葉を聞いて、ハッとした。私もブログを複数持っていた。それぞれの人間関係に合わせて、読んでもらいたい人に合わせて、ブログを分けていた。
 私は現実の自分とネット上の自分とを、完全に切り分けていた。現実の自分から逃避したくて、嫌なことから逃げるように作り上げたネット上の自分。けれどもネット上で友達ができるたびに、そして仲良くなっていくたびに、ますます本当の事が言えないでいる自分が苦しく辛くなり、自分で自分の首をしめて逃げ回っていた。

 満璃奈さんは、仲のいい友達には自分の過去を打ち明けるきっかけを掴みたいと、番組に応募したそうだ。そんな彼女に番組は、メンバー全員が不登校経験者というロックバンド「JERRY BEANS」のボーカル、山崎史朗さん(24)を紹介した。「JERRY BEANS」のオリジナル曲には、彼らの経験から来る思いが歌詞にちりばめられている。

変人
なぜ のんびり考える時間を与えてくれなかった
なぜ ただ走っていないとダメなんだろう
そんなことが当たり前の世の中を 汚れていると思う僕は変人だ

史朗さんは、もともと不登校であることをステージでは言っていなかったそうだ。ある時、知り合いの人に『チャリティのコンサートやってみないか?』と言われ、そのステージで不登校のことを初めて言ったことで、考え方が変わったという。

その瞬間意味がついたっていうか。自分らが全然誇りにも思ってなかったクソみたいな人生だって思ってたことが、逆にその人では歌えへんとか、俺らにしかないものを求めてくれてる人がいて、そっから意味がついた。自分らの生き方を歌おうって。

『私はいつになったら完全に笑って話せるようになるんやろう?』と悩む満璃奈さんに、史朗さんは言った。

全部を知って欲しいの?俺はね、全てを知ってほしくはないな。ここのライン以上は知ってほしくないっていうのがある。どうしても言わなあかんタイミングとか来たら言うけど、来なかったら言わんと思うし。

私は、これは非常に男性的な意見だと思ったが、この考え方が、『全部話さなければ!』という強い意識で自分を苦しめていた満璃奈さんを、少し楽にしたようだ。

 翌日満璃奈さんは、『不登校と言う同じ境遇にいるからこそわかりあえる』という「JERRY BEANS」のメンバーの前で、初めて自分の過去を話し始めた。
 話を聞きおわった史朗さんは言った。

今聞いててなんか嬉しいねんか。昨日初めて会ったのに、全部話してくれて嬉しい。だから俺がもし友達だったら、嬉しいと思う。

そして話し終わった満璃奈さんも、自分のモヤっとした気持ちに気づいたと言った。

友達に聞いてもらいたかったのって、ただ単に自分が不登校をしてたっていう事実を言いたいんじゃなくて、その時にどう思ってたとか、そういう事があって今の私になるまでの考え方とか、生き方を伝えたかったんやなってわかった。


 結局、地元に戻って、仲のいい友達2人に自分の過去を打ち明けた満璃奈さん。それを黙って聞いてくれた友達は、満璃奈さんと一緒に涙を流しながら言った。

全部聞けたわけやから、年上とか関係ないし。山下は山下や。これからもずっと友達でいたい。

過去とか、年齢とか、気にしているのは自分だけだったのかもしれない。”全部話してくれること”が、一番嬉しいことなのかもしれない。

 私も今はこの正直なブログがメインであるが、まだまだネット上では自分を隠している部分がある。全てをさらす必要もないとは思うが、変に嘘をつくのもいやだ。完全に”私”という人格を統一できればいいな。”こうでなければいけない”といった、変な強迫観念を捨てられればいいな。と思う。

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