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幸か不幸か
 また嫌な夢を見た。よく見る種類の夢だ。

 辞めたはずの会社に出勤していた。会社の建物の中で迷子になっていた。私がやるべき仕事がなくなっていた。私は同僚たちに完全に存在を無視され、自分の席をさがしながら幽霊のようにさまよっていた。

 昼休み、同期の女の子たちが集まるテーブルを見つけた。私も混ぜてと言ってあったのに、私の分の席はなかった。「あ、ごめん。」と誰かが気づき、どうにか席を作ってくれようとしていたが、私は逆にそれが嫌で、用事を思い出してその場所を離れた。
 カフェテリア形式の配膳場を2周ほどしてみたが、食べたいメニューも見つからなかった。

 もう、あそこに私の居場所はないのだ。どうして自分の中で、それを消化できないのだろう。いつまでも、またあの生活に戻れるとでも思っているのだろうか。

 先日、私がいた会社で数年前に投身自殺をした先輩が、ようやく仕事による過労が原因だとして労災認定されたというニュースを聞いた。やはりひどい会社だったのだ。私はそうなる前に病気が表面化し、彼に休職を説得され、結果的に会社を辞めることができてよかったのかもしれない。少しだけ、人生について考え直す時間がもらえたのだから。そう思うことにしよう。
 亡くなられた先輩のご冥福を心よりお祈りする。先輩、そちらは楽ですか?もう安心してお休みください。

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