| Home |
2008.07.22 Tue 16:41 |
うつ病(鬱病)、メンタルヘルス |
心と身体
昨日は、彼が借りてきたDVD『バイオハザードIII
』を見た。私は、年々グロテスクな映画が苦手になっている。『怖いからいやだなぁ。』などとしぶっていたのだが、彼が『これは全然怖くないよ。』というので、なんとなく見ていた。だがやはり、人間が切り刻まれるような残酷なシーンが出てきた。皮膚がない気持ちのわるい生き物も出てきた。
見ているときは特になんとも思わなかったのだが、見終わってしばらくしてから、私はなぜか情緒不安定になった。映画とは無関係な件なのだが、突然、来るべき夏休みの長距離移動や、彼の親戚周りや、それらをよく思わないであろう母親の激怒が想像されて、何もかもが憂鬱になった。嫌だと言うこともできず、逃げ出すこともできず、誰も解決してくれないなら、もう私が消えるしか方法がないと思った。気がついたら「死にたい・・・死にたい・・・」と連呼していた。
涙が止まらなくなって、もはや感情のコントロールができないことが自分でもおぼろげながらわかったので、とんぷく薬の精神安定剤を飲んで、ようやく状態を少しおさめることができた。
数日前の記事にまとめた『睡眠の科学』に、そういえばこんな報告があった。
』を見たことで異常反応したのであろうか。そうとしか考えられなかった。
それを知った彼は、ホラー映画を見せたことを『本当にごめんね。』と言い、それ以降何の家事もできない私を叱ることなく、夜ご飯を買ってきてくれた。
その優しさに私はさらに自分を責めつつも、でもやはり”誰も私の気持ちはわかってくれないのだろうな”と思って絶望していた。健康な人は、うつ病患者を”させたいようにさせておく”ことで精一杯だろう。もうそれだけで、十分すぎるほど贅沢なのだ。それはわかっている。けれども、やはり根本的な部分で、うつ病患者が普通の人と同じ社会的生活を送るという事がどれだけ辛くどれだけ大変なことなのか、なかなか理解してもらえないのだろうと思うと、言いようのない絶望感が私を襲うのだ。
健康な人は健康な人同士で、楽しく明るくコミュニケーションをし、生きがいを見つけ、目標に向かってたくましく生きていって欲しいなぁと痛切に思った。私は病気。私は障害者。障害者は障害者同士、隔離された何もない場所で、腫れ物にさわるように傷をなめあってひっそり生きていく。もうそれでいいじゃないか。
あぁ、でもお金がかかってしかたがないか。それは本当に、申し訳ない。
<追記>
ちなみに私のネットの友人は、うつ病のくせに、ホラー映画が大好きだという。そういう人もいるので、一概に『精神障害を抱えた人にホラー映画は良くない』とは言えないのかもしれない。逆に、”好き”と”異常に反応する”とはまた違うことなので、やはりホラー映画は注意すべきかもしれない。
見ているときは特になんとも思わなかったのだが、見終わってしばらくしてから、私はなぜか情緒不安定になった。映画とは無関係な件なのだが、突然、来るべき夏休みの長距離移動や、彼の親戚周りや、それらをよく思わないであろう母親の激怒が想像されて、何もかもが憂鬱になった。嫌だと言うこともできず、逃げ出すこともできず、誰も解決してくれないなら、もう私が消えるしか方法がないと思った。気がついたら「死にたい・・・死にたい・・・」と連呼していた。
涙が止まらなくなって、もはや感情のコントロールができないことが自分でもおぼろげながらわかったので、とんぷく薬の精神安定剤を飲んで、ようやく状態を少しおさめることができた。
数日前の記事にまとめた『睡眠の科学』に、そういえばこんな報告があった。
さらに、『これと同じ状態は精神障害を抱えた人にも見られる』という報告である。と、いうことは、だ。私の”扁桃体”は、『バイオハザードIIIMRIの検査台の上で神経を逆なでするような映像を見せる実験をした。
『睡眠不足のグループ』の場合は、感情をつかさどる”扁桃体”が異常に活発な反応を示していた。さらに『睡眠不足のグループ』の脳内では、感情をつかさどる”扁桃体”と、論理的思考および決断をつかさどる”前頭葉”との連絡が遮断された状態になっていることがわかった。
それを知った彼は、ホラー映画を見せたことを『本当にごめんね。』と言い、それ以降何の家事もできない私を叱ることなく、夜ご飯を買ってきてくれた。
その優しさに私はさらに自分を責めつつも、でもやはり”誰も私の気持ちはわかってくれないのだろうな”と思って絶望していた。健康な人は、うつ病患者を”させたいようにさせておく”ことで精一杯だろう。もうそれだけで、十分すぎるほど贅沢なのだ。それはわかっている。けれども、やはり根本的な部分で、うつ病患者が普通の人と同じ社会的生活を送るという事がどれだけ辛くどれだけ大変なことなのか、なかなか理解してもらえないのだろうと思うと、言いようのない絶望感が私を襲うのだ。
健康な人は健康な人同士で、楽しく明るくコミュニケーションをし、生きがいを見つけ、目標に向かってたくましく生きていって欲しいなぁと痛切に思った。私は病気。私は障害者。障害者は障害者同士、隔離された何もない場所で、腫れ物にさわるように傷をなめあってひっそり生きていく。もうそれでいいじゃないか。
あぁ、でもお金がかかってしかたがないか。それは本当に、申し訳ない。
<追記>
ちなみに私のネットの友人は、うつ病のくせに、ホラー映画が大好きだという。そういう人もいるので、一概に『精神障害を抱えた人にホラー映画は良くない』とは言えないのかもしれない。逆に、”好き”と”異常に反応する”とはまた違うことなので、やはりホラー映画は注意すべきかもしれない。
| Home |