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情熱大陸・五嶋龍さん
2008.07.28 Mon 01:10 | ドキュメンタリー | テレビ・ラジオ
 「情熱大陸」で若き天才ヴァイオリニスト・五嶋龍さん(20)の特集を見た。

 五嶋龍さんが秀でているのはヴァイオリンだけではない。おととし、ハーバード大学に入学し物理学を専攻。さらに今年初めからは『勉強に集中するモチベーションがなんとなく下がってきたなぁ』という理由で大学を1年間休学し、やりたいことを1年でいっせいにやり遂げようと模索中。7歳から続けている空手は今年三段に挑戦とのこと。『一芸に秀でるものは多芸に通ず』というのは、彼のためにあるような言葉だ。

 ナルシストでマザコンで自由奔放。これは、私が番組を見て勝手に抱いた、五嶋龍さんという青年のイメージである。基本的には『才能に恵まれた人はいいなぁ』という感想が、確かに強かった。

 だが、彼の言葉ではっとする言葉があった。アメリカで生まれ育った彼は、”自己主張が重んじられる国で鍛えられた”だけのことはあり、自分の意見ははっきり言う。今の日本に対する苛立った思いを、(V字腹筋しながら)語り出した。

 フラストレーションたまりますよ。日本の今の現状を見てると。

そして、(V字腹筋しながら)イライラしたように、『うぉわああ~』と首を振る。

自分の国を守れない国がどうすんだよ、ほんっと、なっさけねぇ。ねー?フヌケだよ、ほんと。ほんとそうよ。それ、マジで、まさしくそれはフヌケってもんですよね。家族守れないんですよ、自分が。絶対守ってやる!っつって、経済的にも守れないし、フィジカルにも守れないし、かっこわるー。どんどん中国には追いつめられてくるし・・・

途中までは(V字腹筋しながら)自嘲気味に笑っていた彼だったが、最後は苛立ったような表情を見せた。

きれいな国なんですけどねー。あんなにすばらしい国はないですよねー。日本みたいに。美しいです。ほんと美しい国なのに・・・

そうか、客観的には日本はそう見えるんだ。言われて、そしてあまりにも図星で、すこしショックを受けた。さらに、彼がこれほどまでに日本を愛している事に、不思議と嬉しさを覚えた。

 有能な彼ならなおさら、これから何でもできるであろう20歳。その彼でさえ、今の日本を見てこう憂う。そして自己主張をしないように育てられてきた日本の若者は、特に自分を”負け組”だと思っているであろう若者は、おそらくこんな考えすら明確に頭に思い浮かべることもできないのではないか。漠然とモヤモヤする気持ちだけを抱えて、そのモヤモヤが今にも爆発しそうな状態になっているかもしれない。

 むしろ、『祖国を愛する』 とか 『自分を愛する』 『家族を愛する』 とか 『努力をする』 ということが、かっこ悪いことのように思われてしまう日本。20歳ぐらいの子で、五嶋龍さんのような考え方をする青年が何人いるのだろうと、思った。

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