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叱咤激励して生きる
 よくわからないが、たぶん身も心も、とても疲れている。
 2週間に1度の精神科への通院以外、ほとんど外出もしたことのない私が、車で2~30分離れた病院へ毎日夫のお見舞いに行っている。今日で6日目。夫には 『毎日こなくていいよ。』 と言われているが、なにかに憑かれたように、むきになって毎日お見舞いへ行っている。こんな気持ちでお見舞いに行っても、夫も嬉しくないのではないかと申し訳なく思う。
 『無理しないでね。』 と色々な人に言われるが、無理をしないと呼吸すらもできない私である。どこまでが無理ではなくてどこからが無理なのか、程度がわからないのだ。だからこんな時は、極限まで無理をしてしまうかもしれない。

 相変わらずうつ病をよくわかっていない両親は、健康な人のやり方で元気をつけてあげようと思うのか、『昼ごはんを外で一緒に食べよう!』 と電話をしてくる。とにかく外に出るのが嫌なのだと何度も言っているのだが、どうしてもわかってもらえなくて悲しくなる。お誘いは丁重にお断りした。また罪悪感が私の心に残る。

 今日は、夫のお見舞いへ行ってから、夕方精神科へ行った。先生に事情を説明したら、『あなたが倒れないように。』 と言われたが、倒れられるものなら倒れたい。よく家で物理的には倒れているが、世間一般で言われる 『倒れる』 とはなんだろう?
 『高熱でも出れば、赦してもらえるんでしょうか。』 と先生に聞いたら、先生は 『誰もゆるさないなんて言ってませんよ。』 と笑った。

 帰り道、歩く力が残っていなくて、足をひきずるように家路に向かった。たくさんの人に後ろから抜かされた。私は、働いていたころの最後の方の気持ちを思い出した。あの頃は、こんな感じに満身創痍だったなぁと。
 気がついたら涙が出ていた。スピードを出して飛ばす車がビュンビュンと私の横を通り過ぎる。この車の前に飛び出てしまえば楽になれるかな。そんな事を考えた。けれども、たぶんものすごく痛いだろう。私は本当の体の痛みを知らないんだろう。甘ちゃんなのだ。私は自分で自分を、叱咤激励した。

 とにもかくにも、今日も頑張って生き抜いた。家についてから、また泣いた。

 明日は洗濯日和らしい。私は洗濯をしなければいけない。

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