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入院5日目

 カイロプラクティックへ行くため、特別に一時外出許可が出た。やはりカイロへ行くのは楽しみというか、やる事がないので、お化粧を念入りにしてしまう。

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 まっすぐ家に帰ってフェレットと遊ぶ。遊ぶといっても特になし。

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 外出は人ゴミで少し疲れた。クリスマスソングとか妊婦さんとか、泣きそうなことが多い。カイロでは、前より顔色がいいと言われた。

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 夫に送ってもらって、病棟の玄関でバイバイ。今日は泣かなかった。ガマンした。色々と考えちゃうと泣いてしまうので、考えるのはよそう。

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 寝ようとしたときに、今日の記憶があまりなくて悲しくなった。フェレットともっと遊べばよかった。夫ともっと話せばよかった。後悔ばかり。なんで私は今ここにいるんだろう?家事をさぼりたかったの?そんなに昼寝がしたかったの?号泣する。
 ナースステーションに行ったら話を聞いてくれた。頓服をもらう。

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 階上には、絶叫しながら床や壁をドンドンと殴る青年がいた。
 「う~~~~あ~~~~」
 自分の感情をうまく表現できない彼は、どれほど辛く孤独だろうか。どれほど歯がゆいだろうか。それに比べて私は思いきり泣くことができる。言葉で「死にたい」と言う自由もある。
 私はどれだけ甘えているのだろう。あふれていた涙はピタっと止まった。私は彼に平安をと祈り続けた。君よ、君は私にこの気づきを与えてくれた、本当に価値のある人間だ。名前も顔もわからないが、生まれてきてくれて、ここにいてくれてありがとう。

(2009/3/7転記)
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