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よく転ぶ女
2007.09.21 Fri 12:03 | エッセイ | 小説・文学
 大昔、ある雑誌のコラムで、秋元康氏の「よく転ぶ女と、転ばない女がいる」という書き出しの文章を読んだことがある。私はこのつかみにググっとつかまれてしまった。なぜなら私はまさしく「よく転ぶ女」だからである。
 結局、秋元氏のコラムの内容は、どういう結論だったのか今ではすっかり忘れてしまったが、その題材だけで1コーナーもたせる文才はさすがである。

 で、だ。私はよく転ぶ。何か障害物があるところでは慎重になってあまり転ばないのだが、むしろ何もないところでは気が緩むのかよく転ぶ。大人になってから転ぶと、受身が下手でその怪我がひどい。しかも治りが遅い上に、治りかけたときにまた転ぶので、せっかくできたカサブタが全部むけたりして、また1からカサブタの作り直しである。肉体労働をしているわけでもないのに、なぜか年中生傷が絶えない。
 ああ、でもそのおかげで、一緒に歩いている男性に「しょうがないなぁ」と手をつないでもらえたりするので、ムフフふである。いや、決してわざとではない。
 カイロプラクティックに行って、骨盤を調整してもらってから、だいぶ転ぶ回数は減ったが、それでも歩いていてヨロけることはしょっちゅうだ。秋元さん!これは何なんですか。

 しかし、私のリアル友人たちにはもっとウワテが2人いる。銀座の真ん中で顔面から転んで、彼のスーツを引きちぎり、自分はお岩さんになった女。朝のラッシュ時間に、電車とホームの間に右足が足の付け根まで落ちて、見知らぬ男性達に引き上げられた女。ホームをあるいていたら、転んで線路に転落し、頭をうって駅務室にはこびこまれた女。駅の階段を上がっていたら、なぜか突然前に転倒して顔面を打ち、おでこを5針縫った女。作り話でも誇張でもない。全部事実なのである。
 しかも彼女たちが転ぶのは1回や2回ではなく、毎度飲み会のネタには事欠かない。そしてよく転ぶのはこの2人だけ。やはり、他の友人たちは不思議と決して転ばない。

 秋元さん!一体これは何なんですか。

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