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希望学
2009.09.20 Sun 16:10 | 情報番組 | テレビ・ラジオ

 私は、これまで幾多の困難を乗り越え発展してきた日本人の力を信じています。『日本の未来は明るい』 未来への希望を申し上げて、国民の皆さんへのメッセージといたします。
首相官邸ホームページより)

 これは、9月16日内閣総辞職にあたっての記者会見で、麻生首相(当時)が最後に語った言葉である。私はこの言葉を聞いて、嬉しいような悲しいような、複雑な気持ちになった。こんな時代に希望なんかもてない。もてないが、麻生さんはそれをわかっていて、あえて鼓舞しているようにも思えた。

 ちょうど先週、NHKのクローズアップ現代で『“希望”を科学する』というテーマをやっていた。あるアンケートでは「希望がない」または「希望があるが実現できない」と答えた人が3人に1人という結果が出ているそうだ。失業率5.7%、半年の自殺者が17,000人を超えるなど、なにを見ても過去最悪のこの日本で、どうしたら希望を取り戻すことができるのか。
 東大の社会科学研究所を中心に、経済学、歴史学など40人をこえる研究者が参加して、「希望とは何か」を科学的に読み解こうというプロジェクトが2005年から始まっているそうだ。”希望学”である。
 このプロジェクトの中心人物である、玄田有史教授(東京大学)は、若者達が希望をもてなくなる社会を、次のように指摘する。

 本来、希望というのは若者の権利のはずなんです。若者が希望を持つことを諦めているということを、甘えだとか、力がないだとか、そういう形で決め付けるんじゃなくて、やはり一人一人の大人が自分自身の問題として深刻に捉えていかなければいけない。
 そして若者が希望を持つためのきっかけを持っているのは、本当はいろんな経験をしてきた大人なのだ。


 ”希望学”では、「ウィークタイズ」(ゆるやかにつながる)という言葉があるそうだ。

いろいろな価値観や情報が違う人が、耳を澄ましたり話をするうちに、可能性を生み出す原点となること。

いろいろな経験をしてきた者同士が、やさしく刺激しあう。その中に希望を生み出す解決策があるという。玄田先生は言った。

ゆるやかにつながるために一歩前に出てみる。迷ったら参加してみる事が大事。


 そんな中で私の印象に残ったのは、釜石の過疎化する町で、70歳を超えてなお希望再生のために奔走する八幡登志男さんの言葉だった。八幡さんは、「どうしたら苦しい経験を乗り越えられるんですか?」の問いに

3人わかってくれる人がいれば大丈夫だから。

とおっしゃったそうだ。涙が出そうな暖かい言葉ではないか。
 そうだ。大勢でなくていい。3人もいれば十分だ。自分のことをわかってくれる人が3人でもいれば、それだけで希望がもてるような気がするではないか。まず話してみよう。そしてまた話を聞いてみよう。そんなことを思った。

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