昨日、矯正歯科に行ったときに、新しく作っていただいたマウスピースの奥歯の方が少し合わなくて、その時に私は自分の「噛みしめ癖」について話をした。私は、いろいろと考え事をしていると無意識に奥歯をギューっと噛みしめてしまう癖があるらしく、あごの関節がとても硬くなってしまうのだ。そのせいでマウスピースが合わなくなってしまったのかと思ったが、そうではないらしく、やはり歯並びがズレたせいとの事だった。いずれにしても噛みしめは良くない癖で困っているという話をしていたら、先生から面白い話をうかがった。

　人間は、というか、咀嚼をする生物は、ストレスを感じると無意識に奥歯を噛む習性があるらしいのだ。
　このことは、マウスの実験などでも証明されているらしい。マウスに、噛んでもいいグループと、噛ませないようにしたグループをつくり、水につけたり縛り付けたりストレスを与える実験をすると、噛ませないグループの方はすぐに胃潰瘍になったりするらしいのだ。
　つまり、逆に言うと、噛むことでストレスの解消をしているのだそうだ。

　したがって、噛むという動作はとても大切な事。例えばよく噛んで食事をするとストレス解消になるらしい。そういえば食欲のない私は、最近やわらかい食事を飲み込むように無理やり摂取している。なんだったらサプリメントとかウィダーインゼリー3食でもいいぐらいだ。これではストレスが溜まる一方なのだ。
　他にも、例えば満員電車でミントガムを5分以上噛むと通勤ストレスが緩和されるという話も聞く。
　私のように、我慢しすぎて無意識にギューギュー奥歯を噛みしめてしまう前に、日常において少しずつ「噛む」という動作をするのは、情緒の安定に必要なことらしい。これはいい事を聞いた。

　先生いわく、前回のNHKの番組「解体新ショー」で、この件についてちょっとした特集をしていたらしい。調べたら今夜再放送があるようなので、興味のある方は是非ご覧いただきたい。9月27日（木）深夜【金曜午前】3時00分『なぜ“いびき”をかくの？なぜ“歯ぎしり”するの？』
　おそろしく真夜中だが・・・・