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コンプレックス
2007.08.23 Thu 08:53 | 歯科矯正 | 心と身体
 私は歯並びがとても悪い。悪かった、というのが正しい。今は貯金をはたいて自力で歯列矯正をし、どうにか人前で口を開けて笑えるようになってきたので、やっとこの話ができる。

 以前の私には、八重歯が2本あり噛み合わせが悪く、顎関節症になるほど顎がずれていた。心ない友人に「うわぁ、歯並びガタガタだね」と笑われたり、「なんか事故にでもあったの?」と聞かれたり、「オレ歯並び悪い子生理的に受け付けないんだ」と言われたり、「薬やってたんか」とからかわれたり、卒業写真撮影のカメラマンに「ほら、口開けて笑って」と言われて泣いたり。
 どれもこれも言った本人はとっくに忘れていると思うが、私は一生忘れないであろうほどに傷ついた。そのときどきの光景は今でもハッキリ思い出せる。

 母は「八重歯があった方がかわいいわよ」と屁理屈を言って矯正治療をしてくれなかった。金銭的負担を考えると矯正したいとも言い出せなかったし、母は外見よりも内面を磨くことに力を注いでくれていて、私はそれに答えなければならなかった。普段、歯並びの事は極力忘れるようにし、毎年の歯科検診で「ご両親とよく話し合って」と言われている事は隠し通した。

 今では八重歯に感謝している。自分でどうする事もできない件について部外者にアレコレ言われることが、どれほどその人を傷けるのか、痛いほど痛いほどわかるようになった。テレビでお笑いの司会者が、素人の容姿の不恰好さを面白おかしくいじっているのを観ると、この人は品もないが芸もないなと悲しくなる。私も少しは人の気持ちを思いやることのできる人間になったのではないかと思う。
 内面を磨くことを教えてくれた母にも、感謝するべきなのであろう。結果的に、そのおかげで仕事をもらい、お金を稼ぎ、遠回りはしたけれど外見を治すことができたのだから。

 人には誰にでもコンプレックスがある。恥ずかしい思いをすることがある。けれどもそれを乗り越えたとき、何も知らずに生きてきた人の何倍も貴重な得がたい経験がそこにはある。

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