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2007.09.28 Fri 23:42 |
爆笑問題のニッポンの教養 |
テレビ・ラジオ
毎週チェックしている「爆笑問題のニッポンの教養」。今日は『爆笑問題×慶應義塾 2030の衝撃』という時間拡大90分スペシャルだった。
爆笑問題が慶應義塾大学に乗り込んで、異なる学部の教授が9人ずらりと並び、パネルディスカッションのような公開ライブ形式だった。文系、理系、入り混じっていて、少し話が発散した感じは否めなかったが、相変わらず太田さんの頭の中は疑問が疑問を呼び、どんどん派生して違う分野の質問が出てくる。そんな時に、聞きたいことをすぐに答えてくれる専門の人がいるという環境は、少し羨ましかった。
いろいろ細かいテーマの議論はあったが、まとめとして最後の学生からの質問
安西塾長の答え
しかし余談だが、私の記憶では、慶應の現役学生でまじめに勉強している学生など、1割程度しかいないのではないだろうか。日本の大学は入学するのが一番の難関で、進学、卒業するのはそれに比べたら楽だからである。授業中は、サボり、おしゃべり、居眠り、ケータイ。本当にもったいないことをするものだ。大人になってから同じ授業をセミナーとして聴講しようと思ったら、一講義何万円もするというのに。
そして、今回学生たちが割と楽観的だったのが気になるが、有名大学を出たらそれで安泰だとか幸せが待っているなんて、勘違いしてはいけない。特に日本の学生はレベルも志も低い。社会に出てみると、そして世界に出てみるとよくわかる。
がんばれゆとり世代!
爆笑問題が慶應義塾大学に乗り込んで、異なる学部の教授が9人ずらりと並び、パネルディスカッションのような公開ライブ形式だった。文系、理系、入り混じっていて、少し話が発散した感じは否めなかったが、相変わらず太田さんの頭の中は疑問が疑問を呼び、どんどん派生して違う分野の質問が出てくる。そんな時に、聞きたいことをすぐに答えてくれる専門の人がいるという環境は、少し羨ましかった。
いろいろ細かいテーマの議論はあったが、まとめとして最後の学生からの質問
に対する、塾長と太田さんの答えが、印象に残ったので書き留めておく。学問で得た感動を、どうやって人と共有すればいいか
安西塾長の答え
太田さんの答え学問をするというのは、上から与えられるものではなく、自分が疑うことから出発しなければならない。そのためには色々な経験をつんで、現実にぶつかっていないと、自分から疑うことはできにくい。
そこから始めていくと、学問は1000年2000年にわたってずっと蓄積されてきたものだから、勉強していくと並大抵のものではないという事がわかってくる。
その学問と、自分の体験や挫折したものとを融合したものを、他人と共有していくのがよい。
こうして並べてみると、太田さんはしゃべる職業らしく、さすがだなと思った。形式ばった言い回しではなく、何とか気持ちを伝えようとしてくれているのがわかる。一方、安西塾長の言葉は、やはり慶應らしいなと思った。というのも、番組の最後に流れた福沢諭吉の言葉、そのものだったからである。つまらない漫才も、つまらない教授も、たいていの場合は表現力不足なのだ。表現するときにやり方を間違うと、空気が読めていない状態になる。共感させるということは、どれだけ言葉をつむいで、あるいは言葉を抜いて、その時と同じ状況や空気を作るか、という作業である。
特に学問は、文字で感動させなければいけない。限られた条件のもとで、人生で感動したことを、教授たちも、どうやったら同じように思ってもらえるだろうかと、それを一生かけて追及してゆくのだと思う。
どっちかが萎えちゃうとだめ。共有するという意味では、お互いに盛り上がるようにやっていく慎重さが重要である。
結局、今回のスペシャルの結論は、慶應らしくこれに尽きると思う。人から教わるだけの学問など面白くもなんともない。なんでも疑ってみる。なぜだろうと疑問に思ってみる。その疑問が次の疑問を呼ぶ。学問の旅に終わりはないのだ。そしてこれは、この番組「爆笑問題のニッポンの教養」の趣旨でもあるのだろうと思った。だから私は、興味を持ってこの番組を毎週みてしまうのである。社会が進歩し、人間が真理に到達するには、異なる問題をぶつけ合い、論じていくことより道はない。自らの考えが生まれる源、それは疑うこと。その一点だけだ。疑いの世界に真理多し。
- 福沢諭吉
しかし余談だが、私の記憶では、慶應の現役学生でまじめに勉強している学生など、1割程度しかいないのではないだろうか。日本の大学は入学するのが一番の難関で、進学、卒業するのはそれに比べたら楽だからである。授業中は、サボり、おしゃべり、居眠り、ケータイ。本当にもったいないことをするものだ。大人になってから同じ授業をセミナーとして聴講しようと思ったら、一講義何万円もするというのに。
そして、今回学生たちが割と楽観的だったのが気になるが、有名大学を出たらそれで安泰だとか幸せが待っているなんて、勘違いしてはいけない。特に日本の学生はレベルも志も低い。社会に出てみると、そして世界に出てみるとよくわかる。
がんばれゆとり世代!
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