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ひまわり
2007.11.13 Tue 01:56 | 槇原敬之 | 音楽
 昔の槇原敬之の歌がすごく好きだ。こんな事考えてる男の子ってあまりいないのではないかとすら思うほど、素直すぎる若者の心情をつづった歌詞。時に歌詞は女性的で、特に別れた後の気持ちをつづらせたら日本一だと思う。聞いてて胸がチクチクする。

 例えば、最初のアルバム「君は誰と幸せなあくびをしますか。」に「ひまわり」という隠れた名曲が入っている。「3日間2人きりの旅行はナイショだから、一緒に撮った写真はひまわりをバックに1枚きり」だったので、題名が「ひまわり」なのだ。そんな彼女とももう・・・・
 マッキー寝グセ寝グセ!


サビだけ歌詞を一部抜粋する。

1.
なんだか笑顔が 優しくなったね
友達になるって そんなに素敵なことかい?
くやしいから君を もっと笑わせよう
そして僕は 強くなってゆく

2.
ずっと一緒だよって かわした約束も
今は笑っちゃうくらい 恥ずかしい嘘だけど
そういったぼくらの本当の気持ちは
あの時間にちゃんとのこってる

僕が前よりも優しく笑えば
重ねた嘘は輝きつづける (by 槇原敬之)

 私にとっての恋愛は常に友情の延長線上にあるので、友達から恋人へ、そして恋人から友達へとあいまいに変わることが多い。だからこの歌を聴くととても苦しい。「友達になるってそんなに素敵なことかい」だって?そんな訳ないじゃん。頑張って笑顔作ってるのに、引きつってるのが見えないの?と呆れてみたり。しかもそんな風に笑わせたりして楽しい時間を過ごしたら、また期待しちゃうじゃないのと怒ってみたり。でもマッキーは全部わかって皮肉っぽくそう言ってるんだろうなと深読みしてみたり。

 時がたって大人になると、無邪気なままではいられなくなって、うわべを装う事も必要になってくる。時には嘘も上手に使い分けなければいけない。そういう知恵を身につけ始めた青春時代特有のせつなさが、初期の槇原敬之の曲には、どれもよく出ていると思う。
 そして、この時代の彼の曲にいつまでも共感している私はと言えば、精神的に大人になりきれず、そうした成長過渡期のあいまいさから抜け出せずに、もがき苦しみ続けているのだ。

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