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執筆中毒
2007.08.26 Sun 23:29 | エッセイ | 小説・文学
 このブログを開設してから1週間を過ぎた。なんと1日2~3件のペースで、かなりの文章を書きなぐっている。そう、私はオンラインゲームに費やしていた時を、文章を書くことに変えたのだ。
 執筆中毒。こんな言葉があるのかは知らないが、今の私は間違いなく「執筆中毒」もしくは「執筆依存症」。暇ができるとPCを立ち上げて、取りとめもない思いをキーボードにぶつけている。まぁオンラインゲームに没頭するよりはいいのだろうが。

 私が文章を書くようになったのは、小学生の頃からだったと思う。思った通りの事を書いた作文や感想文を褒められて、書くことが好きになったのだ。
 そしてある国語の教科書から

五年間、毎日日記を書き続ける人は何かを成し遂げる人であり、十年書き続けた人は既に何かを成し遂げた人である。

という言葉を知った。これを読んだ私の負けず嫌い根性はムクムクと頭をもたげ、「よーしそれぐらいの事やってやろうじゃないの」と、それから15年ぐらい日記を書き続けた。ある意味、私も既に何かを成し遂げた人らしい。

 中学に入ってだんだん欲が出てきた私は、大人に媚びる文章を書くことを覚えてきた。中学1年の国語の時間、「アンネの日記」の感想文を書いた。「戦争は罪のない人達を苦しめます。私たちは二度と戦争を起こしてはいけません。」みたいな、真っ当な反戦意見を書いた。何度も読み返して、上出来だと思って提出したが、帰ってきたその原稿用紙には、赤いペンでたった一言「それだけですか?」と書かれていた。
 私は「それ以外何があるんですか」と先生に文句を言おうかと思った。が、先生に指されて音読した友達の感想文を聞いた時、私はびっくりしたのを覚えている。「アンネは、お母さんの悪口ばかり日記に書いていますが、本当はお母さんの事が大好きだったのだと思います。」
 そんな考え方があったのか。私は愕然とした。正しいと思って書いた自分の感想文だったが、実は人の意見の受け売りだという事にも気づいた。人の顔色を伺わずに本当に思った事を書くってなんて難しいのだろうか。そしてまた、そういえば私の日記も母親の悪口ばかりだけど、私も本当は母親の事が大好きなのだろうか。そんな事をいろいろ思ったのを今でもハッキリ覚えている。

 今でも私はナルシストである。文章ナルシストである。自分の文章を何度か読み返しては、ここは言い回しを変えたほうがオシャレだなとか、体裁を取り繕うことが多い。
 まだまだ書くことについては未熟者であるが、このブログを開設した目的の1つには、書くことによって自分を客観的に見つめなおし、自己分析というメスを体に入れるという意味もある。いつか自分の本当の気持ちを、自分だけの言葉で、洗いざらい書ければいいなと思っている。

 余談だが、受験勉強で使う英語の参考書に『基本英文700選』というのがあって、そこから

The best way to master English composition is to keep a diary in English.
英作文を習得する最も良い方法は、英語で日記をつけることである。

という言葉を知った。これを読んだ私の負けず嫌い根性はムクムクと頭をもたげ、「よーしそれぐらいの事やってやろうじゃないの」と、それから1年ぐらい英語で日記を書き続けた。ある意味、私は何かと影響されやすい人間らしい。

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