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自分で見つけよう
 今朝「課外授業ようこそ先輩」を見たら、動物の『行動展示』で有名になった北海道旭山動物園の園長さん、小菅正夫さんが先生役であった。
 授業の内容は、子供達にじっくり動物をみてもらうという内容であったが、私には番組の冒頭で小菅さんがおっしゃっていた言葉が、とても胸につきささった。旭山動物園の取り組みはマスコミでも取り上げられ、一躍有名になったのだが、そのせいか小菅さんは最近、たくさんきてくれるお客さんを見ていて気になることがあるという。

ペンギンがプールを泳いでいるのを見ても「あーほんとなんだ」そういう見方をする。情報の確認だけに来てる人が結構いる。もったいない。自分自身で発見するということをやってくれると、動物園ってもっともっと楽しいんだけどね。

 私は猛省した。確かにそうなのだ。なんでもそうなのだ。これだけ情報が氾濫している今の日本は、一億総しったかぶりの世の中である。『情報の確認』の毎日。面白くもなんともない。私なんて、ほとんどひきこもりのくせに、誰よりも世の中の事をよく知っているつもりになっているし。
 初めて行った所で、初めてやった事で、『確認』し忘れようものなら、行ったこともない人に、やったこともない人にバカにされる。自分でも「しまった」と後悔する。それって変だ。

 みんなで新しいオンラインゲームをやろうとしても、最近全く楽しくないのはそのせいもあるのかなと思った。事前情報がありすぎる。「どうせ~なゲームなんでしょ」とみんなで口をそろえる。1日2日やってみて、「~と同じゲームだね」と確認して、アンインストールしてしまう。

 どこにでも、誰にも気づかれないかもしれない自分しか発見できないかもしれない、そんなものがあるはずなのだ。その事を他の誰かに言ってもあまり誉められないかもしれないが、自分の心が満足ならそれでいいではないか。それこそが自分の本当の経験であり、財産であり、宝物なのではないだろうか。そしてそんな気持ちを共有できる、感性が似ている人こそが、本当に分かり合える友人であり家族なのではないだろうか。

 前に「ネット依存症」を調べていたときに知ったのだが、それに似た言葉で「情報依存症」という言葉があるらしい。あふれる情報と上手に付き合っていくために、「少数派になっても恐れない」これが大事だという。肝に命じたいと思った。

 札幌市立資生館小学校のみんなに、この曲を贈る。

GREEN DAYS Music & Lylic by 槇原敬之

そこにはないと決めつけて 見ようともしなかった
場所に 大切な宝物があると気づいた
そこにはないと決めつけて 見ようともしなかった
自分の心に見つけた暗闇に 灯をともすんだ

よかった この世界は 捨てたものじゃないと思いながら
これからも生きていける気がする 君といるならば


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