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2008.01.09 Wed 02:12 |
爆笑問題のニッポンの教養 |
テレビ・ラジオ
今夜も「爆笑問題のニッポンの教養」を見た。「FILE022:科学的分身の術」という面白そうなテーマ。先生は、バーチャルリアリティで世界一だという舘教授(バーチャルリアリティ学)であった。
例えば、テレイグジスタンスロボットを使えば、人間の腕や指先の動きはロボットに伝えられ、またロボットが感じたことは全て人間に送られる。遠隔操作しているロボットの中に、自分が入っているような感覚だ。すでに2足歩行のロボットにも応用済みで、これなら危険な場所にロボットが行って、人間は安全な場所で操作することも可能だ。
さらに夢は膨らみ、ロボットに代理旅行をさせることもできると言う。病気でずっと入院してる人が、友人や家族と一緒に外へでて体感することもできるという話を聞いて、私はとてもすばらしいと思った。私は体がだるくてほとんど外出ができない。だが、これなら疲れる事もなく、どこへでも行けそうだ。引きこもっていても、世界中旅することができるかもしれない。でも一緒に旅するみんなはどう思うんだろう?
インターネットの世界でも、バーチャルリアリティは盛んだ。だが、例えば「セカンドライフ
」はコンピューターで作った世界をウロウロするものであるのに対して、テレイグジスタンスは実世界を見るものであり、そこが全く違う点である。病気でずっと入院してる人は、もちろんコンピューターで作った遊ぶ世界で遊ぶこともできるが、やはり本当の世界で遊びたいものではないか?と先生は言う。
テレイグジスタンスロボットは、いわば自分の分身である。何か人に頼んでやってもらうのは結構気が重いものだが、自分の分身だと思えば遠慮はいらない、というのが素晴らしい。
また、鉄腕アトム
のような自立ロボットと、テレイグジスタンスのような分身ロボットは、技術は似ているが全く違うと言う。分身だと「これは自分だ」という事がハッキリしているので、ロボット悪さをしたら自分が悪さをしたこともハッキリする。もし自立ロボットが悪さをしたら、自立ロボットが悪いのか、作った人が悪いのか、責任の所在が変な事になってしまう。だから分身ロボットを作るほうがずっといい、と先生は胸をはる。
爆笑問題の太田さんが、ふと疑問をクチにした。「逆に現実の方がいい加減になってしまわないの?そこで生活ができちゃうと、そこから出てこなくてもよくて、なおかつ幸福感を味わえるとしたら、一生そこの中で生活するんじゃないか?」さすが、元ヒキコモリの太田さん。ヒキコモる安心感をよくわかっていらっしゃる。私も、もし分身ロボットができたら、ずっとこのまま部屋に引きこもるだろうと思った。
映画の「マトリックス
」のような感じだ。本当の自分はずーっと寝たままで、頭の中で見ている世界で、あんな事やそんな事をする。私はかねがね、遠い将来の人間の姿はああなると思ってきた。それがワープであり、どこでもドアであり、テレパシーであり・・・。会社でブレインストーミング会議中に真面目な顔でそう発言したら、「こいつ頭おかしいんじゃ・・」みたいなことを散々言われたものだが。
舘先生は言う。「それはない。気持ちは自分にある。こっち(分身ロボット)に譲らない。遠くにいってもそれは自分なのだ。」私は、この意味が少しわからない。気持ちは自分の体とともにあったとしても、それは脳の中だけであって、動くのはロボット。自分の体が動く必要がないことに変わりはないのではないだろうか?だから、太田さんの「一生そこの中で生活するんじゃないか?」の意見に賛同する。それとも舘先生が言うのは、体は分身ロボットに譲ってもいいという考えでおっしゃられたのだろうか?ここのくだりの舘先生の本意がイマイチわからなかった。
そして最後には、おきまりの哲学的な話になった。テレイグジスタンスの研究を通して、逆に何かわかってくることも多く、それが人間を知るという結果になっている、と舘先生は言う。人間は世の中のそのものを見ている訳じゃない。その中の一部しか見ていない。自分なりに解釈した一部しか見ていないのだ。
太田さんは言う。
舘先生は言う。
私は、よくテレビを見て、その感動を多くの人に知らせたいと思いブログにつづる。なるべく忠実にその場の雰囲気を再現して、ブログに書いているつもりである。でもこれも私が切り取った情報。ところどころに、私の私的な解釈が入っている。嘘とは言わないが、すべてが真実である保証もない。こうやって受け売りの情報を伝える事が、果たしていい事なのか、自分でわからなくなる事もある。
とかく情報だけが氾濫する今の時代では、それらに一通り目を通すだけでも時間が足りない。かといって「まとめサイト」なるものは、必ず誰かの意思が入って都合よく切り取られている。真実ってなんだろう。自由ってなんだろう。
やはり最後は、自分自身で経験することが必要なのだろう。そして分身ロボットは、その経験を増やす機会を与えてくれる、すなわち、人間の能力と存在を拡張する可能性を秘めるものなのだ。
という舘先生は、テレイグジスタンス(「テレ」=遠隔、遠方、「イグジスタンス」=存在)、すなわち「違うところに存在するような感覚を人に与える」マシンの研究で世界のトップを独走する。人間は世界を自分の頭の中で作っているだけだ。
人間の視覚っていうのはもともとは網膜に映っているものしかないんだ。
例えば、テレイグジスタンスロボットを使えば、人間の腕や指先の動きはロボットに伝えられ、またロボットが感じたことは全て人間に送られる。遠隔操作しているロボットの中に、自分が入っているような感覚だ。すでに2足歩行のロボットにも応用済みで、これなら危険な場所にロボットが行って、人間は安全な場所で操作することも可能だ。
さらに夢は膨らみ、ロボットに代理旅行をさせることもできると言う。病気でずっと入院してる人が、友人や家族と一緒に外へでて体感することもできるという話を聞いて、私はとてもすばらしいと思った。私は体がだるくてほとんど外出ができない。だが、これなら疲れる事もなく、どこへでも行けそうだ。引きこもっていても、世界中旅することができるかもしれない。でも一緒に旅するみんなはどう思うんだろう?
インターネットの世界でも、バーチャルリアリティは盛んだ。だが、例えば「セカンドライフ
テレイグジスタンスロボットは、いわば自分の分身である。何か人に頼んでやってもらうのは結構気が重いものだが、自分の分身だと思えば遠慮はいらない、というのが素晴らしい。
また、鉄腕アトム
爆笑問題の太田さんが、ふと疑問をクチにした。「逆に現実の方がいい加減になってしまわないの?そこで生活ができちゃうと、そこから出てこなくてもよくて、なおかつ幸福感を味わえるとしたら、一生そこの中で生活するんじゃないか?」さすが、元ヒキコモリの太田さん。ヒキコモる安心感をよくわかっていらっしゃる。私も、もし分身ロボットができたら、ずっとこのまま部屋に引きこもるだろうと思った。
映画の「マトリックス
舘先生は言う。「それはない。気持ちは自分にある。こっち(分身ロボット)に譲らない。遠くにいってもそれは自分なのだ。」私は、この意味が少しわからない。気持ちは自分の体とともにあったとしても、それは脳の中だけであって、動くのはロボット。自分の体が動く必要がないことに変わりはないのではないだろうか?だから、太田さんの「一生そこの中で生活するんじゃないか?」の意見に賛同する。それとも舘先生が言うのは、体は分身ロボットに譲ってもいいという考えでおっしゃられたのだろうか?ここのくだりの舘先生の本意がイマイチわからなかった。
そして最後には、おきまりの哲学的な話になった。テレイグジスタンスの研究を通して、逆に何かわかってくることも多く、それが人間を知るという結果になっている、と舘先生は言う。人間は世の中のそのものを見ている訳じゃない。その中の一部しか見ていない。自分なりに解釈した一部しか見ていないのだ。
太田さんは言う。
認識とはそもそもバーチャルなのか。バラエティで嘘をやったら怒られないが、報道で嘘をやったら怒られる。じゃあ報道も全てが現実なのかと言ったら、そうとも限らない。なぜならそれは、記者が切り取ったものだから。全部は見えていない。
舘先生は言う。
人間を制約から解放する。そのとき人間はより多くの経験を積み、より自由な発想が可能になるはず。それが舘先生の信念だそうだ。伝言でしか情報がはいってこなかった時代から、ラジオ、テレビが出来てあっという間にいろんな情報が入ってくるようになった。さらには、分身ロボットを使えば自分でアクティブに動いて情報を得られるようになる。だからといって全ての真実がわかるわけではないのだが、プラスの情報を自分で得られる。チョイスだからね。情報の選択肢は多いほうがいい。
私は、よくテレビを見て、その感動を多くの人に知らせたいと思いブログにつづる。なるべく忠実にその場の雰囲気を再現して、ブログに書いているつもりである。でもこれも私が切り取った情報。ところどころに、私の私的な解釈が入っている。嘘とは言わないが、すべてが真実である保証もない。こうやって受け売りの情報を伝える事が、果たしていい事なのか、自分でわからなくなる事もある。
とかく情報だけが氾濫する今の時代では、それらに一通り目を通すだけでも時間が足りない。かといって「まとめサイト」なるものは、必ず誰かの意思が入って都合よく切り取られている。真実ってなんだろう。自由ってなんだろう。
やはり最後は、自分自身で経験することが必要なのだろう。そして分身ロボットは、その経験を増やす機会を与えてくれる、すなわち、人間の能力と存在を拡張する可能性を秘めるものなのだ。
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昨日の爆問学問は科学的分身の術と言うタイトルでバーチャルリアリティの話だった。
爆笑問題のニッポンの教養 | 過去放送記録あたかも自分自身がロボットの中に入っているような、言い方を変えれば、自分がロボットになったかのような感覚で操縦する。
今回もなかなか興?...
温故知新~温新知故? 2008/01/09 Wed 20:38
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