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昨日の深夜番組「アメトーーク」、『男はつらいよ芸人』が面白かった。その名の通り、あの国民的映画『男はつらいよ
』を愛する芸人さん達が集合して、寅さん(渥美清さん)の魅力をひたすら語っていただけだったが。
私は、あまりまともに『男はつらいよ』を見たことがない。だが、私の両親は最近、必ず寅さんを見ながら寝ると言う。寅さんを見るとホッとするのだと言う。自然と笑いがこぼれ、嫌な事があっても忘れられるのだと言う。母などは落ち込む私を見るたびに「寅さん見なさいよ。」と盛んに勧めるが、私は「古い映画じゃないの。」とイマイチ乗り気ではなかった。
だが昨日の芸人さんたちの話を聞いて、また”オススメの名シーン”をいくつか見て、寅さんってカッコイイなと思った。寅さんは、粋で、純情で、人情味にあふれ、一本気で、男の美学を貫く頑固さを持つ。私を含め、今の日本人が失ってきたものを、全部集めたような人だ。めちゃくちゃカッコよかった。
中でも、ペナルティのヒデさんが好きなシーンが印象的であった。それは、『男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日
』の中での、甥の満男(吉岡秀隆さん)とのこんなやり取りだった。
フラフラしている『フーテンの寅さん』だが、寅さんはいつも、人間としてはごくごく当たり前の事を、世間体も体裁も気にせず、正直に話しているだけなのだ。でも実はとても気配り上手な寅さんは、さりげなく場の空気を読んで、気付かれないように姿を消したりする。まさに人間としての美学。それが、今の私にはすごく魅力的に感じた。
母の勧めに素直にしたがって、今度一回映画を見てみようかなと思った。
私は、あまりまともに『男はつらいよ』を見たことがない。だが、私の両親は最近、必ず寅さんを見ながら寝ると言う。寅さんを見るとホッとするのだと言う。自然と笑いがこぼれ、嫌な事があっても忘れられるのだと言う。母などは落ち込む私を見るたびに「寅さん見なさいよ。」と盛んに勧めるが、私は「古い映画じゃないの。」とイマイチ乗り気ではなかった。
だが昨日の芸人さんたちの話を聞いて、また”オススメの名シーン”をいくつか見て、寅さんってカッコイイなと思った。寅さんは、粋で、純情で、人情味にあふれ、一本気で、男の美学を貫く頑固さを持つ。私を含め、今の日本人が失ってきたものを、全部集めたような人だ。めちゃくちゃカッコよかった。
中でも、ペナルティのヒデさんが好きなシーンが印象的であった。それは、『男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日
ヒデさん曰く、「なぜ勉強しなくてはならないのか。」という子供なら誰しもが一度は持つ疑問に真剣に答えてくれたのは、寅さんだけだったと言う。そしてヒデさんはこの映画を見て、受験勉強を乗り切ることができたのだそうだ。満男 「おじさん、質問してもいいか?」
寅次郎 「あんまり難しい事は聞くなよ。」
満男 「大学へ行くのは何のためかな?」
寅次郎 「決まってるでしょう。これは勉強するためです。」
満男 「じゃ、何のために勉強すんのかな?」
寅次郎 「え? そういう難しい事を聞くなって言ったろう、おまえ。つまり・・・あれだよ。ほら、人間長ーい間生きてりゃ、いろんな事にぶつかるだろう。な。そんなときに俺みたいに勉強してない奴は、この振ったサイコロで出た目で決めるとか、その時の気分で決めるよりしょうがない。な。ところが勉強したヤツは自分の頭でキチンと筋道を立てて、はて、こういう時はどうしたらいいかな、と考える事が出来るんだ。だからみんな大学へ行くんじゃないか。そうだろう。久しぶりにきちんとした事考えたから、頭痛くなって来ちゃった。」
フラフラしている『フーテンの寅さん』だが、寅さんはいつも、人間としてはごくごく当たり前の事を、世間体も体裁も気にせず、正直に話しているだけなのだ。でも実はとても気配り上手な寅さんは、さりげなく場の空気を読んで、気付かれないように姿を消したりする。まさに人間としての美学。それが、今の私にはすごく魅力的に感じた。
母の勧めに素直にしたがって、今度一回映画を見てみようかなと思った。
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