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2008.02.20 Wed 01:36 |
爆笑問題のニッポンの教養 |
テレビ・ラジオ
今日の「爆笑問題のニッポンの教養」はいつもと少し違っていた。「スポ根なんていらない?」というテーマで、スポーツ心理学の高妻容一先生を訪ねた爆笑問題の2人。いきなりジャージ姿でなにやら訓練を受けていた。
高妻先生は、選手の心理を分析し心の強さを研究する学問を初めて日本に持ち込んだ、「メンタルトレーニング」界の第一人者。昔の日本のスポーツ界には、『追い込めば強くなる』『這い上がって来い』といった浪花節的な”根性”が伝統的にあった。私もテニス部にいたが、今思い出しても辛い根性練ばかりだった。常に理不尽なことで先輩から怒鳴られ、血を吐くような練習をさせられ、実際の試合形式の練習などほとんどさせてもらえなかった。
ところが高妻先生の提唱するスポーツは怒らない。むしろ褒める。そして何千という膨大な試合のデータから効果のあるものないものを科学的に調査しプログラム化することで、心を強くし成功する可能性を高める、それが「メンタルトレーニング」という方法なのだという。
もともと、旧ソビエトの宇宙飛行士のトレーニング用に使われていたというこの考え方は、留学先のアメリカから帰国した高妻先生によって1985年に初めて日本に伝えられた。日本はアメリカから30年も遅れていると、先生は焦る。
実際に番組内で、高妻先生がそのテクニックを紹介していたので、列挙してみる。
これってどこかで聞いたなと思い、過去のブログを見ていたら、2007.10.15の記事に、うつ対策のリラックス法として『筋しかん法』を書いていた。そして2008.02.02の記事で見た番組では陸上の為末大選手が、子供たちの気持ちをハイテンションにするために、一緒に円陣を組んで大声を出していた。
今の時代、やはり心のコントロールは大切なのだろうな。リラックスそしてハイテンション。そのバランス。トレーニングすればある程度自分でコントロールできるようになると先生は言う。スポーツ選手でなくとも、日ごろから練習しておきたいと思った私であった。
では、こうした「メンタルトレーニング」で見えてくる世界とは何か?それは『ZONE(ゾーン)』という状態なのだそうだ。緊張しまくってる状態でもなく、全くやる気のない状態でもなく、ちょうどその中間ポイント。100%の力が発揮できる状態のことだ。
サッカーの鈴木啓太選手、水泳の今村元気選手・・・高妻先生が指導した一流選手たちは、このゾーン体験を口をそろえて言う。「周りがスローモーションに見えた。」「自分の音しか聞こえなかった。」「何が起こったのか自分がわからない。」「身体が自然に動いた。」
そして例えばイチロー選手など超一流のアスリートは、いつでもそこに近い状態を作れるのだそうだ。
例えて言うなら、その感覚は交通事故などの、生命の危機の瞬間に似ているという。事故の瞬間、防衛本能で集中力がめちゃめちゃ高まり、スローモーションに見える事がある。私もそういう状態になったことが1回ある。周りの音が急に聞こえなくなり、全くの静けさの中で、自分がゆっくり倒れていくのを感じた。あの「無」の境地、あれがゾーン体験なのか!
もし誰もがゾーンに入る方法があればそれは科学になる。そのために、高妻先生はじめ多くの指導者たちが毎週勉強会を開いてデータを集めているのだという。
そして最後に、先生はこう言った。
高妻先生は、選手の心理を分析し心の強さを研究する学問を初めて日本に持ち込んだ、「メンタルトレーニング」界の第一人者。昔の日本のスポーツ界には、『追い込めば強くなる』『這い上がって来い』といった浪花節的な”根性”が伝統的にあった。私もテニス部にいたが、今思い出しても辛い根性練ばかりだった。常に理不尽なことで先輩から怒鳴られ、血を吐くような練習をさせられ、実際の試合形式の練習などほとんどさせてもらえなかった。
ところが高妻先生の提唱するスポーツは怒らない。むしろ褒める。そして何千という膨大な試合のデータから効果のあるものないものを科学的に調査しプログラム化することで、心を強くし成功する可能性を高める、それが「メンタルトレーニング」という方法なのだという。
もともと、旧ソビエトの宇宙飛行士のトレーニング用に使われていたというこの考え方は、留学先のアメリカから帰国した高妻先生によって1985年に初めて日本に伝えられた。日本はアメリカから30年も遅れていると、先生は焦る。
実際に番組内で、高妻先生がそのテクニックを紹介していたので、列挙してみる。
- 呼吸を制する者が心と身体を制す
- 下を向いているよりも胸を張って上を向くと気持ちがいい
さらに声を出して上をみるともっと気持ちがいい(声をだす=呼吸する)
呼吸と体の動きを合わせるだけで同じ動作が変わってくる - 下を向いているよりも胸を張って上を向くと気持ちがいい
- まず「笑え」 心はあとから付いてくる
- あごに力をいれて息を止めてにらめっこを3秒間
笑った瞬間に全身の力が抜けるのを感じてみる
漸進的筋弛緩法
順番に筋肉をリラックスさせて、最後は心をリラックスさせる
同時に集中力も高めていく - あごに力をいれて息を止めてにらめっこを3秒間
- イメージは「力」となる
- 手の中に携帯用カイロがあるとイメージするトレーニング
自律訓練法
「手が暖かい」と10回ほど言うと、慣れれば実際に手が暖かくなってくる
自分の気持ちをコントロールできるように訓練する - 手の中に携帯用カイロがあるとイメージするトレーニング
- サイキングアップで心のウォーミングアップ
- 本番でのテンションをピークにするトレーニング
- ダンス ― 音楽を意識して動くことで無意識に動作に集中する
- ボクシング ― ゲームを通じて楽しく集中力をアップさせる
- 円陣、声出し、ハイタッチ ― チームワークを高めて気持ちの「ノリ」を作る
- 本番でのテンションをピークにするトレーニング
これってどこかで聞いたなと思い、過去のブログを見ていたら、2007.10.15の記事に、うつ対策のリラックス法として『筋しかん法』を書いていた。そして2008.02.02の記事で見た番組では陸上の為末大選手が、子供たちの気持ちをハイテンションにするために、一緒に円陣を組んで大声を出していた。
今の時代、やはり心のコントロールは大切なのだろうな。リラックスそしてハイテンション。そのバランス。トレーニングすればある程度自分でコントロールできるようになると先生は言う。スポーツ選手でなくとも、日ごろから練習しておきたいと思った私であった。
では、こうした「メンタルトレーニング」で見えてくる世界とは何か?それは『ZONE(ゾーン)』という状態なのだそうだ。緊張しまくってる状態でもなく、全くやる気のない状態でもなく、ちょうどその中間ポイント。100%の力が発揮できる状態のことだ。
サッカーの鈴木啓太選手、水泳の今村元気選手・・・高妻先生が指導した一流選手たちは、このゾーン体験を口をそろえて言う。「周りがスローモーションに見えた。」「自分の音しか聞こえなかった。」「何が起こったのか自分がわからない。」「身体が自然に動いた。」
そして例えばイチロー選手など超一流のアスリートは、いつでもそこに近い状態を作れるのだそうだ。
例えて言うなら、その感覚は交通事故などの、生命の危機の瞬間に似ているという。事故の瞬間、防衛本能で集中力がめちゃめちゃ高まり、スローモーションに見える事がある。私もそういう状態になったことが1回ある。周りの音が急に聞こえなくなり、全くの静けさの中で、自分がゆっくり倒れていくのを感じた。あの「無」の境地、あれがゾーン体験なのか!
もし誰もがゾーンに入る方法があればそれは科学になる。そのために、高妻先生はじめ多くの指導者たちが毎週勉強会を開いてデータを集めているのだという。
そして最後に、先生はこう言った。
勝つと思うな!「勝つ」とイメージせよ!プロセスですよね。目的じゃなくて、そのプロセスが大切なんです。メンタルトレーニングは、
勝ち負けじゃなくて、そのプロセスに意識を集中するものなんです。
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