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生きるのが下手
 さっきまでここに書いていた記事は全部消した。何もかもがむなしく思えた。

 昔、ある男の子に、「ぐりえちゃんは、時々気がつくと隅っこで寂しそうにポツンとしてる。呼ぶとニコッと嬉しそうに笑ってくれる。」と言われた事があった。彼は、私のことを放っておけないと言ってくれた。好きだと言ってくれた。彼のことを好きになれなかった私は、哀しくて泣いた。私は、いつも孤独だった。誰かが気がついてくれるのを、息を殺して待っていた。それを初めて見抜いてくれたのは、彼だった。

 それから、何年たっても、私はあの頃のまま。どうして私は・・・・どうして・・・・

 さっき、買ったばかりの高価な茶碗を割ってしまった。私はよく、「ものの価値をわかっていない」と、母に怒られた。一番大事にしなければいけないものを、たやすく壊してしまう。

 どうして私は・・・・こんなに、生きるのが下手なのだろう。

 さっきまでここに書いていた記事。それは、ゴッホのこと。芥川龍之介のこと。いろいろ考えて、何もかもがむなしいことに気がついた。

人生は無意味な悪の連続である、これは疑う余地のない厳然たる事実だ。
(トルストイ『懺悔』より)

トルストイが周囲の人々に「人生に意味はあるのか?」と疑問を投げかけたところ、その対応は、四通りしかなかったという。人生が無意味であることを全然理解しない人々、人生に望みのないことを知りつつも快楽で揉みつぶしてしまう人々、人生が無意味であることをはっきり悟って自殺してしまう人々、すべてを知りながら自殺する力もなく絶望的な生活をただ続ける人々。

 私は4番目。でもたとえ何番目でも・・・無意味である事に変わりはない。
 とても・・・さびしい。

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