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自立すること
2008.03.21 Fri 11:39 | FM | テレビ・ラジオ
 朝、猛烈な春風が吹き荒れていた。雨も降っていた。今日は電車で会社へ行くという彼を車で駅まで送った帰り道、FMから流れてきた言葉に脳が反応した。

自分1人じゃどうせ何も変えられない。そんな無力感の方が、むしろ僕は心配な事だと思う。

たしかそんなような言葉だった。
 あとで調べた事だが、この番組は東京FMの「SKY」という番組。私が聞いたのはパーソナリティの石川實さんが、番組の最後にコラム的に意見を述べているコーナーだった。

 その後も、話は続いた。

 今の時代は、みんなが敵を探している。敵となるものを探している。それは、みんなが同じ事をしているから。みんなが同じ事をしていれば安心できるから。だから、自立している人を見るとよってたかって攻撃する。それは自分達が自立できていないから。
 でも気がつけば、その何もしていない大多数の力で、社会だけはおかしな方向へどんどん変わっていく。自分は何もしていないのに・・・・。誰のせいだ?誰のせいでもない。敵はどこだ。敵をさがせ。

 聞きながら、その通りだなぁと思いながらも、じゃあどうすればいいんだろうと思った。なんでこんな世の中になっちゃったんだろうと思った。人口が増えすぎたのがいけないんじゃないの?などと、トンチンカンな事を考えたりもした。ぬぐってもぬぐってもぬぐいきれない無力感と空虚感。これは私のうつ病ウンヌンだけではなく、現代人が共通に持つ、なにか根本的な問題なのかもしれない。

 家に着く頃、FMのコーナーも終わろうとしていた。

自ら反りみて縮からずんば、褐寛博といえども、吾惴れざらんや。自ら反りみて縮かれば、千万人といえども、吾往かん。 -孟子

石川さんは、こんな言葉を引用していた。これは孔子孟子に言った言葉だそうだ。現代語に訳すと、「自らを省みて、正しくないとわかれば、たとえ相手がとるにたらないものでも私は恐れる。しかし自らを省みて、正しいと思うのであれば、私は千万の敵であろうと恐れることはない。」となる。
 千万の敵は言い過ぎかもしれないが、たとえ周りが敵だらけでも、自分が信じる道は曲げずに突き進むような人間でありたい、という石川さんの意見であった。

 本当にその通りなのだ。私も、そう強くありたいのだ。でも叩かれるのは怖い。大多数の力は怖い。それに負けない力は、どうやったら手に入れられるのだろうか。
 自立・・・これもまた私の永遠のテーマだ。

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