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私の花粉症は、何度も書いているが、症状がなにやら他の人と違う。テレビで「今日は花粉が非常に多いでしょう。」と言われるようなカラッと晴れた日よりも、むしろこういう曇り空の日の方が体調が悪い。
頭が痛い。悪寒がする。体の節々が痛い。筋肉が痛い。神経が痛い。春先の曇りの日だけ起こるこの症状。きっと花粉症なのだ。そうに違いない。
内科の先生に言うと、たいてい「そういう症状は聞いたことないですねぇ。」と言われるが、他にも似たようなことを訴える人はいる。調べても他に原因が見当たらないし、花粉症歴10数年の私が決めて納得しているのだから、それでいいのだ。
昨日からは、左耳の入り口のあたりが痛くなってきた。ひりひりと刺すように痛い。とりあえずメンタムをつけたりしていたのだが、1日経った今日になると余計に痛みが広がっているようだ。
自分では見えないので彼に見てもらったら、ブツブツができてタダレているようだという。昔、アトピーっぽいタダレができた時にもらったステロイド系の塗り薬をぬってみたら、痛みはだいぶおさまった。これはいったいなんだろう。たぶんこれも、花粉症なのだろう。それでいい。
こんなふうに気分がもり下がっている朝だというのに、追い討ちをかけるように、仕事で知り合ったフランス人から悲しいメールが来た。今は定年退職されているかつての私の直属の上司が、先月肺がんで亡くなっていたとの知らせだった。
とてもショックだった。その元上司は、配属面接のときの面接官をやっておられて、その時スカウトされてから私をかわいがってくださっていた。話のわかる人情味あふれる、部下から好かれる上司だった。
そして、その訃報を会社の友人から直接聞いたのではなく、遠いフランスの国経由のメールで聞いたことが、私にとってはさらに何とも言えないショックだった。もう私は、会社の友人たちとつながりがなくなってしまったのかな。すっかり忘れられているのかな。
まぁ、私から会社を辞めたわけだ。離れた元の居場所に何を期待しても仕方がない。私はただ、曇天の空に向かって、元上司のご冥福をお祈りするのみだった。
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