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逆オチ
 このところ、うつ病や、うつ病経験者のネット友達が増えてきた。チャットやメールで話を聞いたり、話をしたりすると、お互いに共感できる考えや思いがとても多い。そしてわかってもらえた事で得られる心の安定を感じたりすると、昨日のゴリラ先生のお話ではないが、人間は”共感”されることにより安心を得る生き物なのだなあと、しみじみ痛感する。

 その反面、私が未熟者ゆえなのか、まだ自分の心をコントロールしきれない部分がある。
 比較的精神がしっかりしているときは、他人の苦しみや辛さを聞いていると、私の中のおせっかい心がムクムクと頭をもたげ、『自分がしっかりしないと!』と思うようだ。相手を癒してあげようとか、ゆっくり力づけてあげようとか、そんな大きな気持ちになれる。それによって、私が存在する意味を感じることができたりすると、これまでは決して感じたことのない”生き甲斐”のようなものを感じることができる。

 けれども、相手の人に自分の気持ちがなかなか伝わらなくて自分の無力さを感じたとき、あるいは、自分にストレスが降りかかってきたとき、私の精神状態は一気に不安定になる。そして”逆ギレ”ならぬ、”逆オチ”をしてしまうことがあることに気づいた。
 オチている人を励ましているうちに、どうにもならないとわかると、今度は私がひどくオチる。「もうどうせ私なんて・・・。」「放っておいて・・・。」そんな事を言うようになる。こうして私のほうがオチることで、相手との立場を逆転させ、それまでオチる一方だった人がいつの間にか私のことを励ます側に回っていることが、そういえばしばしばあるのだ。

 これは何なのだろう。決して相手を勇気付けるテクニックの1つとも思えないし、そんな事はしたくない。”鬱状態は伝染する”などと聞くこともあるが、相手の鬱がうつった状態とも少しちがう。
 無意識のうちにやってしまうこの行動。これも一種の『試し行動』なのだろうか。相手の気を引きたい。もっと頼ってほしい。むしろ見捨てないで欲しい。結局は、私は自分が一番かわいいエゴイストなのだ。

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