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優しく接すること
 新聞を片付けようと思いパラパラ中をめくっていたら、ちょうど目にとまる言葉があったのでメモしておく。

 7月2日(水)の日本経済新聞(夕刊)生活面『こころのサプリメント』より。

 子どもに優しくできないという母親の悩みは非常に多い。そんなとき、優しくできない自分を責めるよりも、子ども時代の自分を振り返りその自分を誰よりも理解し受け止め優しく接することが必要だ。それが結果として目の前にいる我が子への優しさにつながっていくことになる。
ピースマインド臨床心理士 三上道代)

なるほどなあと思った。
 私には子どもがいないし、”子どもに優しくできない”という悩みを持っているわけではない。しかし、心に傷を負っている人はみな同じだと思ったのだ。過去を振り返って、失敗してしまったこと、怒られたこと、拒否されたこと、利用されたこと、悲しかったこと、悔しかったこと ─ そんな事を思い出しては後悔して当時の自分を責め、周囲を恨み、けれどもどうしようもない抗えない状態に絶望している私である。このままでは前へも後ろへもどこへも進めない。

 子どもの頃の私も、高校生の私も、そしてうつ病を発症した当時の私も、今でもひとりで泣いている。ひざを抱えてうずくまって泣いている。誰も手を差し伸べてくれなかったあの時の私の”孤独感”を、一番良く知っているのは今の私しかいないのだ。
 今の私が優しくしてあげなくてどうする。愛してあげなくてどうする。「つらいよね。すごく頑張ってるのにね。私にはあなたの気持ちわかるよ。そんなあなたが大好きだよ。」と言ってあげなければいけないのは、まず自分自身だ。

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