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いのちの約束
2008.07.11 Fri 09:13 | ドキュメンタリー | テレビ・ラジオ
 深夜にやっていた「にっぽんの現場」という番組の再放送を、録画して見た。『いのちの約束 ~北大病院・澤村先生と子どもたち~』という内容だった。

 北海道大学病院の澤村豊先生(54)は、子供の脳にできるガンである”小児脳腫瘍”の手術を、日本でもっとも多く行ってきた脳外科医である。

 澤村先生は、どんなに幼い子どもでも直接インフォームドコンセントをして、病状や手術方法などを丁寧に説明する。子どもが生きる力を取り戻すために病気を受け入れ、闘う覚悟を持つことが必要だからだ。「生きることを決してあきらめない」という‘命の約束’ が交わされる診察室。
(番組ホームページより)


 子どもの腫瘍は大人のそれと違って、より一層その子がこれから送るであろう長い人生を考えながら、治療法を考えてあげなければいけないそうだ。澤村先生は、いつも手術の直前まで、ともすると手術中に腫瘍を自分の目で確かめるまで、ひとり悩み続けている。『腫瘍を摘出すれば、障害が残るかもしれない。しかし、摘出しなければ命が危ない。』
 澤村先生は、この選択について真剣な眼差しで語る。

 どちらかを選べるかというときもあるんですけどね。よーく考えればこちらのほうがおそらく正しいだろうと。だけども、どちらも全く選択できないこともあるんですよ。だからどちらも正しいし、どちらを選んでも後悔してはいけないということですね。

最後は自分に言い聞かせるように、一瞬苦しそうな表情を見せた。これまでも幾度となく正解のない選択を迫られ、これからもずっとその道を歩んでいかれるのであろう。自分の人生の選択も満足にできない私にとって、本当に尊敬すべき先生だと思った。

 途中で、先生の表情がとても和らいだ瞬間があった。それは、子どもならではのすばらしい特長について語ったときだ。

 子供たちが生命そのものと戦っているときの表情とか顔とか言動ってねぇ、きれいですよね。きれいな子が多いですよ。生命をまっすぐ見てるときの顔って言うのは、ほんとにきれいですよね。尊敬する態度にも時々出会います。私たちよりもよっぽど立派っていう子供をね。

私はハッとした。生命をまっすぐ見る。邪心なく見る。社会で汚れきった大人、いろいろ余計なことを計算して考える大人には決して真似できない態度なのかもしれない。
 本来は命と比べるものなんて何もないはずなのに、なぜ私たち大人は、人間関係とか社会性とか金銭問題とかゴチャゴチャしたものを、命と同列に並べてしまうのだろうか。
 先生の言葉を通して、私も子どもたちの”きれいな顔”や”尊敬する態度”を想像できるような気がしてきた。学ぶべきだと思った。

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