2008.07.16 夏がきらい
 そろそろ夏のすごし方を考えなければならない時期が来た。なんとなく慣例的に、(彼の)夏休みは彼の実家へ帰省することになっている。その間、私はフェレットのどんぐりちゃんを私の実家へ預けなくてはならない。そして帰省から帰ったら、母の誕生日というイベントが待っている。『あちらの家ばっかり・・・』という母のちょっとした不満を解消するためにも、私は母のご機嫌をとらなければならない。
 色々と連絡をしたり調整をしたり機嫌を伺ったり、掃除をしたり支度をしたり片づけをしたり、長距離の移動をしたり久しぶりの親戚に会ったり、どんぐりちゃんと離れ離れになったり。この時期だけは病気を押し隠してやらなければならないことが山積みで、何もかもが平凡な日常とは違いすぎて、今から頭の中がパニックだ。

 しかもここ1〜2週間ほど、私は実家の母への連絡を怠っていた。母からの連絡もそういえば珍しくない。なにか怒らせてしまったのではないだろうか。陰で私の悪口を言っているのではないだろうか。気がつかないふりをして面倒なことから逃げていたら、どんどん連絡しづらくなって、今はもう電話が怖くて怖くてしかたがない。昨日から食欲がなく、眠れなく、胃がきりきりと痛んでいる。

 夏休み・・・いやだなぁ。夏はきらいだ。



<追記>
 意を決して母に電話をしてみた。機嫌は良いようで、フェレットを預けることは快諾してくれたが、いろんな言葉が嫌味に聞こえてならなかった。

「旅行に行けるぐらい元気でよかったよかった。」
「連絡もないから具合が悪くて倒れてるのかと思ってたわ。」
「あなた調子悪そうだから『今年は帰省なんて無理ね』と思ってたのに。」
「やっぱり男の子はしっかりしてるのね。」
「行くのはいいけど後で倒れないようにしなさいよ。」
「私のことは誰も面倒見てくれないからしょうがない。」

そんな事を繰り返し言われた。とくに「旅行に行けるぐらい元気でよかったよかった。」は、話の合間にいちいち言われた。電話を切る直前にまで言われた。そのたびに私はめまいがした。

 私が彼の実家へ帰省をするのは、無理を押して意に反してのことなのだ。けれどもそんな事は言えなかった。私はおそらく帰省から帰って1週間ぐらいは倒れるであろう。けれどもそれも隠さなければならないと思った。愛情に飢えている母の頭の中には、『そんなに元気なら私に構ってほしい。』とか、『自分を一番に見てほしい。』という気持ちが常にある。母がその気持ちのコントロールを失ったとき、誰にも手がつけられなくなる事はわかりすぎるほどわかっている。どんな風に爆発するのか想像しただけで怖い。離れて暮らしているのに、いまだに怖いのだ。

 やっぱり夏はきらいだ。

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